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再びの…(2)

愛おしい。狂ってしまいそうなくらいに愛おしい。 欲しい、もっと暁様だけが欲しい。 甘く蕩けそうな声も 心の芯まで貫かれそうな熱い視線も 触れる寸前の熱を孕んだ押し迫る空気も 余裕もなく身体全体をくまなく撫で摩る手の熱さも 体内を根こそぎこそげ落とす勢いで突く剛直の楔も …暁様の全てが、愛おしくて愛おしくて堪らない。 溢れ続ける涙を吸い取られ舐め上げられ、「何故泣くのか」と問われても、「あなたを愛し過ぎて」としか答えようがない。 千早は気が触れたように暁だけを求めた。 会えなかった時間を取り戻すかのように、ひたすらに甘えよがり狂う自分を止めることもできず、ただ与えられる愛に溺れていく。 千早は全身で、魂で暁を感じていた。 また過去世の自分とリンクしていくようだった。 もう1ミリたりとも離れたくない。 記憶を失うのは二度とごめんだ。 こんなに愛する人を忘れていたなんて… 何度達したのだろうか。 それすらももう分からない。 汗と体液とでぐちゃぐちゃになった身体を重ね合い、それでもなお求め求められ、またまぐわう。 痙攣し続ける身体は、その奥からの甘美な痺れから逃れることもできず、何をされても何処を触られてもイってしまう。 そのうち、一際奥をえぐるように突き進められた。 「あああっ!!!」 悲鳴にも似た声が響いた。 その瞬間、どくどくと熱い飛沫が解き放たれた。 じわりと奥に溜まっていくそれらは、何かを探すように体内で蠢く。 今までの抱かれ方とは違う…不思議な感覚。 魂の奥の奥まで満ち足りた気分に包まれ大きく息を吐いた千早は、満面の笑みを浮かべる暁の顔を見つめながら微笑むと、意識を閉じた。 その顔は美しく輝き、暁は暫く目を離すことができなかった。

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