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再びの…(6)

一方二階では… 存分に愛されて意識をなくし、静かな寝息を立てて眠る千早の髪を撫でながら、暁は心も身体も満ち足りた時を過ごしていた。 やっと、やっと会えた愛おしい伴侶。 幾度転生しても必ず結ばれる魂の番。 千早は先の戦いで、自らの魂を削ってまでも自分を助けてくれた。 そのお陰で身体は失っても再び蘇ることができた。 長い長い時を超えて、少しずつ再生していく身体は思い通りには動かず、千早への止め処ない思いだけが募り、気が狂いそうになった。 それでも 千早に会える日を心待ちに、ただそれだけを心の支えにしてひたすら時が満ちるのを待った。 転生を繰り返す千早の側に、常に志津がいてくれていたのは心強かった。 五気も、何とか命は繋げたもののまだ復活しておらず、暁と同じようにこの世のどこかでその時を待っているはずであった。 そして、今日。自分と同じように完全体に戻った五気が揃った。 またいつの日か…あの戦いの日々が来るのだろうか。 この愛し子の眠りを脅かす日が。 もう二度と離れたくない。離したくない。 人差し指で、そっとその頬を撫でた。 擽ったかったのか、千早が嫌々と首を振り「んっ…」と小さな声を出した。 薄っすらと目を開き、数度瞬きを繰り返した千早は、目の前の暁を見て大きな目を更に大きく見開いた。 「…暁…様…本物?」 くっくっと喉奥で笑った暁は、千早の唇を撫でながら告げた。 「疑うなら確かめれば良い。」 途端に千早は暁に抱きついた。 そんな力が何処にあったのかと思うくらいにきつく。 「…暁様、暁様…」 そんな千早を抱き直した暁は 「まだ疑うのか?」 と可笑しそうに呟いた。 ふるふると首を振りぴったりとくっ付いて離れない伴侶に愛おしさが込み上げ、再び優しく愛撫を仕掛ける暁と、それを全て受け入れる千早の、甘くて濃密なまぐわいが始まった…

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