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第10話

※※※※※※※ 『悠亜』 心底、愛おしそうに名前を呼ばれる。 その声に促されて顔を上げると、頬に、唇に、首筋に、口づけが落ちてきた。 くすぐったさに笑うと、相手もコロコロと笑う。 『悠亜』 亜南だった。 悠亜も亜南も裸で抱き合っている。 恋人同士が戯れるように、ベッドの上にいた。 『好きだよ』 嬉しい。 悠亜は、亜南の背中に手を回した。 『俺も・・・好きだ』 するりと、言葉が出た。 亜南が嬉しそうに破顔する。 ああ、とても幸せだと、悠亜は思った。

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