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第40話 拗ねた君を

この話は本編 烈風吹き荒ぶ②のその後の話ですか 榊原は寝室に妻を連れて優しく抱いた 烈の「じゃーじ」発言ですっかり拗ねた妻を慰める為だった 向かい合わせで抱き合い、榊原の性器で串刺しにされ、康太は甘い吐息を漏らした 「ァっ……あぁん………深いって伊織……」 「好きでしょ?深いの……」 好きだけど……と言い、自分の性器を榊原の腹に擦り付けて快感を味わっていた 二人は激しく求め合い、何度も何度も榊原は康太の中へ熱い飛沫を飛ばした 康太も榊原も同時に何度も射精していた だから今は少し余裕があり、互いを味わい少しでも長く繋がっていたくて……そんなに動く事なく抱き合っていた 「んとにな、うちの子は……どうしてもあぁもジャージと体操服が好きなんだよ!」 ついつい愚痴が漏れる 「君の子だからですよ」 下から康太を突き上げ、腰をグラインドさせ謂う 「頑固だし…んっ……伊織……もう少し休ませて……」 「頑固は君の専売特許じゃないですか!」 「伊織も頑固だって」 「なら両方頑固だから似てるのです!」 そう言う事にしておいた 拗ねた康太は可愛いが……ご機嫌を取るのは結構大変だから… だが一生や聡一郎から恋人になった日に、康太の話や写真を見せて貰った 殆どの写真がジャージか体操服だった 思わず「何ですか?これは?」と問い掛けると 一生が「これからはお前が康太の服の管理しろ!」と言った 聡一郎が「放っておくとジャージか体操服しか着ませんからね! 制服って楽と制服着てショッピングに行きますからね!」と謂われた 「冗談………」 「じゃないです!」 ビシッと聡一郎が謂う 一生は「とにかくアイツが服を着ようとする前にお前が着せろ!」と謂われた もとよりそのつもりの榊原は「解りました!」と返事をした その日から康太の服の管理をして来た だかまさか我が子がジャージが好きだなんて…… ジャージが駄目なら体操服、と謂うなんて 榊原はクスクスと笑っていた 康太の中にいる榊原が震えていた 康太は思い切り榊原を締め付けた 「ぅ……康太出ちゃいます」 榊原はまだ楽しみたいのに締め付けられ慌てた 「なら笑うのやめろよ! どうせ烈のジャージ思い出してたんだろ?」 「違いますよ」 そう謂い妻に口吻け 「君と恋人になった日、僕は一生と聡一郎に呼び出されたのです 二人は君の写真を見せて、今後の服の管理はお前がしろ!と謂われたのですよ その事を想い出してました」 「どんな写真よ?それは」 「君が常にジャージ着てる姿ですよ それか体操服着てる姿です 制服は楽だなって制服でショッピングしてる写真です」 榊原が言うと康太は「アイツ等!」と嫌な顔をした 「そんな顔をしないの 一生と聡一郎の思いですよ?」 「確かにジャージと体操服着てたけどさ……」 拗ねて唇を尖らせる 尖った唇に口吻け 「そんな君を愛してます」と愛を注ぐ 「オレも愛してんよ……あっ……太いって……」 「君への愛が募っているのです!」 後はもう夢中になり互いを求める為に、快感を求め互いを貪った 康太の中へ熱い飛沫を飛ばし、総て出し終えると、榊原は康太の中から性器を抜いた 榊原は康太を抱き締めたままゴロンとひっくり返ると愛する妻を胸の上に抱き上げた 康太は愛する榊原の胸に擦り寄り、愛する榊原の鼓動を確かめるように目を閉じた 熱が引き榊原は康太を抱き上げて、浴室へと連れて行った 康太の体を中も外もピカピカに洗い上げる 綺麗に洗うと、今度は康太が榊原の体をゴシゴシと洗った 少し痛いけど愛する妻に体を洗ってもらい、榊原は満足し、シャワーで泡を落とすと湯船に浸かった 「明日は記者会見があるので、この辺で寝ましょうか?」 「だな、伊織……」 「何ですか?」 「明日は烈に絶対にジャージ着せるなよ!」 「解ってます!だから帰りに花菱デパートに寄ったのでしょ? 君のスーツと烈のスーツを新調したのですよね?」 「ん、頼んだぞ!目を離すと着そうで怖いからな!」 逆上せるから風呂から出ると綺麗に体を拭いて髪を乾かした 榊原も体を拭いて髪を乾かすと、全裸のままベッドに入った 榊原は康太を抱き締め 「竜馬の服はどうするんですか?」と問い掛けた 「三木に頼んであるから持って来てくれるだろ?」 「彼は綺麗な顔をしてますね  僕等が知るタイプではないので、烈と共にいて驚きました 後、三木の家族の誰にも似てなくて、三木の息子と聞き驚きました」 「なら寝物語に竜馬と烈が出会った話をしてやんよ! 烈はオレと共に行動する事が多かったろ?」 「ええ、眼を養わせる為に連れ歩いたのですよね?」 「そうだ、竜馬は三木の家では収まらない器をしていた、だから外に出し竜ヶ崎斎王に頼み徹底的に教え込ませ、オックスフォード大学を受験させ2年で帰って来い!と行かせた それだけの実力はあるヤツだからな、そうさせた だがなオレの誤算は……竜馬が自分の事をずっと養子だと想っていた事だった まぁそうだわな、家族の誰にも似ない自分ならば、養子か托卵を疑ってもしかたねぇわな! そんな苦悩を抱えていたから、竜馬は卒業に3年も掛かってしまった そんなんだから世の中を斜に構え……捻くれてしまっていた さぁ、どうするかな?と想っていた時に、烈と竜馬は出逢ったんだよ 烈が3歳、竜馬が18歳の時だった」 「そんな昔から烈は竜馬と出逢っていたのですね」 と今更ながらに言葉にした 「別に伊織に内緒にしていた訳じゃねぇ!」 「知ってます、君は僕に何でも話してくれますからね」 「烈は竜馬を見て3秒で飛び蹴りをかましたんだよ!」 「え?それは強烈な……」 「出逢って3秒で飛び蹴りをかまし、竜馬の鼻っ柱をへし折った 世の中を舐めるな!わっぱ!と烈に謂われて、竜馬は烈に対抗心を燃やし躍起になった だが宗右衛門は旧帝大を首席で卒業した天才 無理難題言ったとしても、難なく躱されてた…… 世間を知らない竜馬 烈と出逢いいかに自分が世間知らずだったか気付き、突っ掛る事はやめた 竜馬は烈に初めて負けた 負けた事のない奴が初めて負けて、泣いたんだ! それからは竜馬の抱える不条理を言葉にして、烈が一つ一つ正してやったんだ そして竜馬が抱えてる一番の難題 親との凝りを笑い飛ばして、蹴り飛ばし正した お前は所詮親の金で生きるしか出来ない子供だろうが!と叱り飛ばし現実を知らしめた そして烈に付き添われ竜馬は親に謝罪に行ったんだよ その時、今まで抱いていた胸の内も明かした 何故自分は両親に似てないのか?と悩みに悩んだことを聞いた 何の事はない、竜馬は祖母に良く似ている ただそれだけだった 蓋を開けてみれば簡単な事だった それ以来は竜馬は烈と共に行くと誓った 烈の為の存在であると誓ったんだよ」 「何だか出会うべくして出逢ったみたいですね、あの二人は でも何故僕が今まで竜馬の存在を知らなかったのですか?」 「それは烈が一族や会社に顔見世をして立場を確立するまでは世間勉強の一環として菩提寺の僧侶達の寮に入れられていたからだろ?」 「菩提寺にいたのですが?」 「縦社会や規律、そして何より人は集まると弱い者いじめをする生き物だと知らしめる為に入れたんだよ だが顔が綺麗だろ?アイツは、だから道場に連れて行き、陣内に稽古を付けさせていたんだよ 護身術位使えるようになってから放り込んだんだ まぁ城之内からは、こんな顔の綺麗なヤツは、来たらあかんがな!と謂われたがな 夜這いに来る奴を投げ飛ばし、股間を蹴り上げ、貞操は守れてるからな 陣内の修行の成果だな!」 康太はそう言い、笑った 榊原は笑えなかった 「これより烈と竜馬は共に行動し、互いを高める存在となる 烈は竜馬の為に 竜馬は烈の為に 互いの為の存在となる! 磨き上げられ叩き上げられた竜馬は、脅威になる それは正義の為、貴史の為、貴之の為の存在であり、刺激となるだろう! 貴之は既に竜馬をライバル視している 正義はまだ見てねぇが…貴史が意識してる存在だ、きっと触発されるだろうな! 竜馬には五代雪乃って謂う祖母の援護射撃もあるしな、あの顔を見れば相賀位の年代は思い出すだろうな……」 「五代雪乃って女優さんは榊原の母がずっと憧れる女優さんだったと記憶してます」 「オレは顔すら知らねぇけど、宗右衛門は先の転生の時、デビュー当時の顔なら知ってるかもな でもその後、老衰でこの世を去ってるからな オレも宗右衛門も詳しくは知らねぇだろ? まぁ、遥か前の話だ 五代雪乃が亡くなり三木敦夫も亡くなり、繁雄が50近いんだからな!」 「僕は女優も俳優も興味はありませんからね…… 僕が興味があるのは君だけです!」 「伊織……」 「さぁ寝ましょうか 明日は烈の巻き起こす台風が掻き回しますからね 踏ん張ってないと大変な事になりますよ!」 「だな、なら寝るか」 康太は眠かったのか寝息を立て始めた 榊原も瞳を閉じて、眠りへと落ちる 拗ねた君は本当に可愛かったです でもね康太 体操服で掃除する我が子はめちゃくちゃ可愛いですよ 直ぐにジャージ着る所も君に似てて、僕は本当に我が子が愛してくたまりません 愛してます康太 愛してます 愛してます…… 榊原は妻を強く抱き締めた

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