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第72話 魔界大法廷 小話

魔界大法廷で会議が開かれると決まった前日 閻魔大魔王が人の世に出向き飛鳥井の玄関のチャイムを鳴らした 付き添われされたのは弥勒だった 弥勒は「本当に玄関から行くのかよ?」と問い掛けた 閻魔は「当たり前です!さぁ行きますよ!聖王!」と気合入れまくりだった 弥勒が「康太と伊織に話がある!」と言うと、一生は玄関を開けに向かった まさか……「閻魔様何してるんですか!」と思わず叫んだ 気を取り直し、二人を家に招き入れた 2階のリビングに案内され翔達にお茶を出されて饗される 閻魔は「赤いの、烈から伝言があります!」と伝えた 一生は「え?烈呼んでるの?なら行かねぇとな!」と謂う 「君は流生と北斗と共にお願いします! 弥勒が菩提寺から次代の四龍の子達と金龍と天龍と虹を連れて行ってくれます! 私は康太と伊織と聡一郎を、と頼まれましたから!」 「了解!何時立つんですか?」 「そりゃ時間がないので今直ぐですよ!」 それを聞き康太は「直ぐかよ……余裕持って呼びやがれ!」とボヤいた 「仕方ないじゃないですか! 花山院家が勝手に終焉を迎えさせられ、転生者は廃棄されていたのですから!」 榊原はそれを聞き「それ、朱雀は存じてるのですか?」と問い掛けた 「朱雀は既に呼び寄せて摺合せをしてます 非常事態なので魔界大法廷で今後の話し合いとの事です!」 「魔界大法廷?其処まで引き摺り出すのですか?」 閻魔はニャッと嗤うと 「今迄の魔界大法廷とは意味合いが違うのです! 魔界大法廷の場も変わりました! 最近建ったので皆様へのお披露目も兼ねて、魔界大法廷で今後の話し合いをするのです!」と告げた 康太は「魔界大法廷、そう言えば閻魔庁建った時に、中に入れたのかと思ったけどねぇみてぇで、何処に行ったんだろ?と思っていたんだよ!」と呟いた 「青龍の為に、青龍に相応しい闘いの場を君の息子が用意したんですよ!」 榊原は「其れは気合を入れて行かねばなりませんね!」と気合を入れた 康太も「息子の愛を受け取らねぇとな! で、その倅は雪の想いを北斗に告げさせる気か? 優し過ぎだろ?」と笑った 「其れでは行きますよ!」 弥勒は「なら俺は菩提寺に行き次代を連れて行くとするわ!」と告げた 聡一郎も「なら僕も手伝います!人が多い移動は大変ですから!」と言い弥勒と遺った 一生は北斗と流生の腕を引っ張り傍に寄せた 閻魔は転送札を空に飛ばすと、足元に魔法陣が描かれ魔界へと転送されて行った 魔界の閻魔の邸宅の前に到着すると、閻魔は 「炎帝、青龍、明日の朝は魔界大法廷へ直接行って下さい!君ならば空から飛んで行っても入れるそうです!」 「え?誰もが簡単には逝けないのですか?」 「簡単に行ける状況では厳正さも特別感も出せませんからね! 私達は転移装置でしか行けません! でも君なれば、昔の自分の家の場なので飛んで行けるそうです!」 「ならば明日の朝は青龍の家があった場へ飛んで行くとする!」 と言い閻魔と離れて炎帝の邸宅へと向かう 閻魔は次代の到着を待ち構えていた 「赤いの、次代が到着するまで待ってて下さい!」と告げた 赤龍は「了解です!」と言い流生と北斗を花壇のヘリに座らせた 暫くして次代を連れて弥勒と聡一郎がやって来た 閻魔は「魔界大法廷で会議の翌日、次代はお披露目をしてパレードに出ます! なので次代の継承者の服の説明をせねばなりません!金龍と素戔鳴殿が来て下さるので少し待つのです!」と謂う 暫く待つと金龍と素戔鳴尊が閻魔の邸宅までやって来た 閻魔は執務室のドアを開けて中へと入る 「司命、弥勒、後は自由で構いません!」 弥勒は「なら俺は素戔鳴んちに行ってるわ!」と謂う 司命も「ならば僕も御一緒します!」と言い愛馬を呼び寄せて素戔鳴尊の自宅へと向かった 次代達は椅子に座らされて不安げな面持ちで状況を見ていた 閻魔は「金龍、明後日まで次代は魔界にいます! 魔界大法廷での決議の会場にも次代として席に付いてもらいます! 金龍、人の世に行くまでこの子達の面倒をお願いします!」と頼んだ 金龍は「承知した!」と嬉しそうに答えた 「北斗と流生は赤いのと共に素戔鳴殿の家へと行きなさい! その変わり朝から赤いのに連れられて魔界大法廷へ行く為に閻魔庁までお願いします! 赤いのお願い出来ますか?」 「了解しました!北斗はどうします?」 「北斗は雪と行動を共にします! なので魔界にいる間は雪に預けて下さい!」 「………解りました!」 「次代赤龍の衣装は素戔鳴殿に渡してあります! 次代の四龍や虹龍、金龍 天龍の衣装は金龍に渡してあります! この衣装は貴方達が次代として魔界で生きて行く上で誇り高き戦士として烈がデザインして創り上げた衣装です!」 そう言い魔界大法廷では次代の席に座る事、パレードでの説明をした 「では私からは以上です!」と説明を終えると金龍が次代の四龍 金龍 天龍 虹龍を呼び寄せ 「さぁ儂の家へ来るのじゃ!」と言い連れて行った 赤龍は北斗と流生を連れて閻魔の邸宅を出ると、何とスィーツ兄弟が待ち構えていた 赤龍は「どうしたのよ?」と問い掛けると 『烈にお迎え頼まれたのよ!』とプリンが謂う そして五頭は北斗と流生に【乗って!】と謂う 北斗は適当に乗ると、流生も乗った 一生も愛馬を呼び寄せ一緒に素戔鳴の屋敷へと向かった スィーツ兄弟は相変わらず歌を歌っていた 北斗は「歌を歌い飛ぶ馬………魔界って凄いね!」と謂う 一生は「歌を歌うのは烈の馬だけだ!」と訂正した 「この馬、烈のなの?」 「そうだぜ!スィーツ兄弟と謂うんだよ!」 シャステナの新曲歌ってて………烈の存在を知る 素戔鳴尊の屋敷に到着するとアル君が 「お帰り!」と嬉しそうに待っていた 赤龍は馬から降りると綺麗な水と餌を増やして、スィーツ兄弟もアル君の横に戻した 素戔鳴尊の屋敷に入り庭から中へ入ろうとする するとゴロゴロとバランスボールより大きい球体が転がっていた 部屋の中に雪が座っていた そして互いの想いを話す 互いの想いが重なり一つの想いになり、二人はそれぞれ生きて行く 流生はそんな二人を黙って見ていた 流生は何度か魔界へは来た事があるが、閻魔の邸宅で過ごして外には出た事はなかったから、何もかも新鮮に思えた 魔界で過ごす時間は何物にも代え難い時間となった 何時か………飛鳥井の輪廻から離れたらこの地で暮らす事になるだろう 自分の使命を漠然と感じ、この地へ還る事を思う 想いは巡る 悔いも後悔も乗り越えて果てへと進む 間違えても何度でもやり直せば良いのだ……… 素盞嗚尊の屋敷は飛鳥井の家の様な安らぎがあった 翔は雪に案内され初めて目にする魔界を目にした 多種多様な存在が生活する魔界 そんな日々を知れて北斗と流生は少しだけ嬉しかった 畑へ出てクロスや妖精達と話す時間も掛け替えのない時間となった 流生は最近 龍になる事が出来る様になって来た まだまだ長時間は無理だか少しずつ龍になれる様になって来たのだ その内、弟を背中に乗せて魔界の空を飛びたい そう思えるまでになっていた そんな日々を少しだけ綴る補足的な小話でした

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