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第77話 あ~愛しのカニパン ❶

カニパンの製造会社がカニパンの製造を一時中止(夏休みを取る)と発表があった 少し前に倭の国のカニパンミュージアムが閉鎖された カニパンの製造中止(夏休み)が原因とかではなく 年々 利用者の激減と動かしているだけで赤字となる経営実態にあった 烈はカニパンミュージアムの閉鎖を物凄く残念がった まぁ小学六年生になってる烈は今はカニパンは食べない が、お子様時代には常にサコッシュにカニパンを入れていた身としては、非常に残念だと公言していた でも新しいラインになり再開したら是非 買いたいわ! と、再び 書き始めたコラムでも書いていた カニパンミュージアムは本当に残念で仕方ないわ! でも時代の流れだから仕方ないのね……… そう呟いた烈だったが、この後にとんでもない事態に突入する事になる 東京と神奈川の県堺にある自然豊かな土地に、カニパンミュージアムは建てられていた 交通機関は其処まで不便ではなかっが、時代の流れに取り残された感は拭えなかった カニパンミュージアムの閉園後、そんなに経たない時期にアメリカの有名なアミューズメント会社がテーマパークを建設する事を発表した カニパンミュージアムの総てを撤去した後、最先端のアメリカで大人気の テーマパークが上陸する事が決まった ヴォールト・ディスティニー  デルタス航空 NYヤンキース が出資し合い合弁会社【unite as oun】を設立しテーマパークの運営にあたると謂う 完成する前からかなりの話題となっていた シックス・フラッグス・マジック・マウンテン(カリフォルニア州ロサンゼルス)世界中の絶叫マニアが集まる、まさに「絶叫のテーマパーク」を倭の国で再現する!と言われていた それだけでもかなりの話題を叩き出していたが、カニパンミュージアムの近くに建っていた廃病院をホラー廃病院としてリニューアルさせ運営させると謂う 曰くは、昭和の初期 腕の良い医者が生家の家を改築し、この地域で病院を開業した 腕の良い医者は即座に有名になり、当時ではなかった総合病院の規模の大きな病院を建てたと謂う 僻地な地に大きな病院が出来、地元の者のみならず近隣からも通う程に人気があった 入院患者は後を絶たず………退院して帰って来た人達は、病などなかった様に元気になったと言う 退院した患者は其れは其れは元気になり家に帰ったが、身寄りの無い者達やお金無い貧民の患者は退院した姿は見た事がない………と囁かれていた まぁ身寄りがないから確かめようがないから本当なのか?定かではないが、そんな噂が実しやかに流れていたと謂う 何時しか院長も他界して、後を継ぐ者もおらず病院は廃医院となった 家族も何時しか、その地からいなくなり誰も住まぬ廃墟となった 時代から取り残され、だがその廃病院は其処に在った 何時しか廃病院は心霊スポットになりかけたが……… 興味津々にやって来た者達は、玄関を開けて入るなり悲鳴を上げて逃げ帰ったと謂う 廃病院なのに………埃一つなく落書きすらない 窓が割られれば何時の間にか元に戻っていて誰が管理しているのか? 何時しか寄り付く者もいなくなった そんな廃病院を改築して、ホラーハウスとして売りに出すと謂う アミューズメントパークは一年の年月を掛けて完成した 殆どの遊具が組み立て式にしてアメリカから倭の国へ発送されて来て、倭の国で其れ等を組み立てたのだった 一応 ハードな乗り物は苦手な方々にも便宜を払い【スーパーハードゾーン】【ハードゾーン】【ソフトゾーン】【カニパンミュージアムゾーン】と分けられていて、ハードな乗り物を所望する人と区別を付ける為に、ソフトな遊具も用意してあった カニパンミュージアムの跡地に建つと謂う事で、【カニパンミュージアム】の痕跡もちゃんと残してあり、あの動く手足のカニパンが飾られカニパンのコースターとカニパンのコーヒーカップが御用意されていた アミューズメントパークが完成した日、オープニングセレモニーが行われた 報道各社に通達し、駆け付けた報道各社のフラッシュが焚かれる中、オープニングセレモニーが行われた そのオープニングセレモニーには烈と竜馬と【R&R】のメンバーが招待された アメリカで皆を震え上がらせた絶叫マシーンが倭の国に上陸した!と謂う事で話題になっていた オープニングセレモニーと謂う事で、ゲートの前ではテープカットが行われ、招待された報道陣がフラッシュを焚いてその光景を撮影していた 烈は心の中で、絶叫マシーンだなんて冗談じゃないわよ!と思っていた アミューズメントパークを案内してくれる案内人が付き添って案内してくれる事になり……… そんな事を言い出せる雰囲気ではなかった 案内人は「今日はプレオープンで一般客は入れてませんので、好きなのを乗って下さっても構いません!」と言ってくれた が、烈はどのアトラクションも乗りたくない………… でも主催者側としては、話題となるべくアトラクションに乗って貰ってアピールして貰いたかったのだ 一番危険とされるアトラクションは、かなり緻密な搭乗規定があり身長、体型 (横幅が重要で、かなりの肥満は無理)等と定められていて、烈は身長規定で引っ掛かり乗れなかった 倭の国では、殆どが身長で乗れないモノはないが、如何せんアメリカサイズの乗り物達なのだ 身長規定があり、規定値未満だと搭乗は出来ないシステムだった だから【ハード】な所のネジネジ回るトルネードのコースターとかは、烈も乗れて竜馬とメンバーが一緒に乗った 身長規定のない【ハード】な筈のアトラクションでも、結構ハードで強烈で………本当は乗りたくないけど、それに乗るしかなかった 烈は最初は笑顔で対応 だが動き出しスピードを上げた瞬間 「ぎゃぁ~!」 「降ろして!」 「首がもげるぅ〜!」 「何処がハードよ! 嘘つき!!死ぬぅ〜!」 と、叫び、パーク内に烈の叫び声が響き渡った それから幾つかのアトラクションに乗り、最後の方は叫ぶ気力もなくなる程にヘロヘロになっていた 竜馬とメンバーは【スーパーハード】も制覇したのに、ハードは余裕で腹が立った 運営側としても怖さ百倍アピールして貰えて大満足だった ヘロヘロの烈は今度は廃病院のアトラクションへと移動 廃病院の周りは木々が鬱蒼と繁っていた そしてその廃病院を取り囲む様に、黒い靄が掛かっていた その廃病院はマジもんでヤバい匂いを醸し出していた 何かいる……… 烈は廃病院の中へと入るのは拒否った 竜馬は「何かいるの?」と問い掛けた 「そりゃいるでしょ!此処まで濁った空気は………中で働く人も狂わすわよ! 観に来た人達も影響受けたりするわよ!」 案内の人間はそれを聞き青褪めた……… プレオープンまでに至るまでに工事の人間が怪我をしたり、あの現場には何かいる!と驚怖して工事を拒まれたり………失踪した者まで出た それを何とか口外されない様に予防線を張り、社員達には箝口令を敷いた 案内人は「入って貰えませんか?」と営業トークでお願いした 「…………嫌よ!入りたくないわ! 入ってからの責任取れるのかしら?」 責任………それは取れないかも知れない でも入って貰わねば………始まらなかった 烈もその空気を読み、仕方なく入る事を決めた が、その前にやる事がある 「仕方ないわね、お仕事ならば……… その前に少し休憩取って良いかしら? さっきから、かなりのペースでお勧めしてくれてるけど、休憩は取らせて貰ってないのよね!」 案内人は慌てて「申し訳御座いませんでした! 今から30分休憩と致します!」と言い報道各社へと通達させた 烈達は控室に案内され飲み物が用意され休憩する事にした 「皆 一人ずつボクにおデコを見せて!」と謂うと一人ずつ並んで烈に額を見せた 烈はその額に印字を斬り、クーが呪文を唱え金粉みたいなのを撒いた トドメにゴンが前足で肉球パンチをした 竜馬とメンバーに施すと、休憩は終わり案内人かま丁度呼びに来た 猫達は烈のポケットに入り静観を決め込んだ 案内人が「この建物は………」と案内しようとすると 烈が「昭和の初期の建物で、当時は地元では有名な内科と外科の病院だったんでしょ!」と答えた 「え?御存知だったのですか?」 「其処の入口に受付がいるじゃない! 彼女達は今も其処で受付しているわよ! その子達が話してくれているわよ!」 「え!…………受付なんて置いてませんよ?」 「霊感ある人ならば視えるわよ!」 「それは本当の話ですか?」 「嘘付いてどうするのよ?」 烈はボヤいて院内に足を踏み込んだ ひんやり冷たい空気が皆をお出迎えしてくれる 烈は矢印を書いた順路を無視してスタスタ歩き始めた 病院の勝手口の方に進み 案内人が「順路が!」と止めようとした 勝手口のドアを開けて裏口へ出ると、其処には鬱蒼とした雑木林が手入れもさず密集して光さえ通さずに聳えていた 「あ~人体実験してたのね………失敗したのは裏山に埋めていたのね……… その数 数千体………良くもまぁ繰り返せれたものね……… 彼岸の境界も甘いし、呼び込まれたら消息不明の人が出ても当たり前の状況になってるわ! 直ちに彼岸と此岸の境界を引き直さないと駄目ね! こんな状況でオープンしたらお化け役の子は発狂して彼岸へ堕ちるしかないわよ! 貴方もこのテーマパークの職員ならば、社員の身の安全位は保証しないと駄目じゃない!」 「あの彼岸って彼岸花とかの話ですか?」 「彼岸と謂うのはあの世へ続く境界の事よ!」 「ならば此岸とは?」 「この世の事よ!」 「その境界は………ロープとかで引き直せば良いのですか?」 烈は頭を抱え「そんな簡単な話じゃないわよ!」とボヤいた そして廃病院の中へ戻り、順路に沿って歩き出す プレオープンだと言うのに、お化け役の者達は誰一人姿を現さなかった 「………不味いわね…………今直ぐにお化け役の子達の生存確認しなさいよ!」と叫んだ 真っ白なワンピースの様な服を着て、コックの様な帽子を被り、帽子の正面には十字架が入ったかなり昔のナースの姿を着た看護婦であろう者達が廊下を歩いていた お金持ちは個室、そこそこ治療費が払える者達は大部屋、治療費の支払いにも困る者達は……… 地下の牢屋みたいな粗末な部屋に入れられていた 治療を受け回復していく者達とは反対に、日々訳の解らぬ治療をされたり、体調が悪化する薬を飲まされたれたり……… 蠢き叫ぶ声が響く 烈の瞳にはその当時の光景がそのまま繰り広げられている風景が映し出されていた この病院は………終わってないのだ 終わってないから今も【 仕事 】しているのだ 裏庭に面した場にはスコップを持った下働きの者がいた 「あ~また失敗したみたいだな!」 と言い麻袋に入った荷物をリヤカーに乗せて裏山へと向かう 烈は口を押さえて吐きそうになっていた 竜馬は「大丈夫!烈!!外に出る?」と烈を支えていた 「廃病院じゃない………この病院は毎日を繰り返し………終わらない明日を刻んでる………」 「え!!」 「だから早くスタッフを探して来ないと連れられて行ってしまうわよ!」 この病院に足を踏み込んだ者は【 患者 】なのだ 案内人は職員を招集してスタッフを探しに行かせた 職務を放棄する様な者などいないのだ 烈は「地下のオペ室辺りを重点的に探して! 其れでもいないなら………裏山よ!」 案内人は即座にスタッフを烈に言われた場に向かわせた 「プレオープンは延期致します! 報道各社の方々にはトラブルが起き中止とお伝えして帰って戴いて参ります!」と言い慌てて出て行った 烈は洗面所に飛び込むと吐いた 何も出なかったけど、胃の中のモノを総て吐いて口を濯いだ 顔を上げた先の鏡に精気のない顔した入院患者がフラフラと入ってトイレの個室へと入る 此処の滞在はこれ以上は無理だと判断して、烈は洗面所を飛び出すとメンバーと共に病院の外に出た 案内人が戻って来ると廃病院の外に烈達がいて驚いていた 案内人は「どうなされたのですか?」と問い掛けた 烈は「これ以上は無理よ!」と青白い顔で言った 「今日 君の案内人を務めました私は、日本支部の責任者となりますジェイク・М・キドサキと申します! 和名は木戸崎雅也と言います! 私はこのテーマパークの全権を委ねられております!もし宜しければ………プレオープンのやり直しをさせて下さい! そしてそれに辺り………御協力を戴けたらと思うのですが………ご無理でしょうか?」 「ボクは安くはないわよ!」 「それは重々承知しております! このテーマパークの中には貴方の大好きな、あの動くカニパンのゾーンも御座います! 我等はカニパンミュージアムをこよなく愛されていた君の為に、其処だけは遺そうと頑張りました!」 「それは嬉しいわ! でもボクが彼岸と此岸を切り離せる訳じゃないのよ!専門家に頼めば、それなりに費用が要るのよ だから【安く】はないと謂うしかないのよ!」 「専門家に口利きして下さるのならば、我等はそれに縋り付くしかないのです! 実は………プレオープンに漕ぎ着けるまでは事故や工事に入るのを拒否られたり………難航しました 具体的に何がいけなかったのでしょうか?」 「それは救助されて来たスタッフに聞くしかないじゃない!」 烈か言った場にスタッフはいた 一人は手術台のうえに……腕をナイフで切り裂かれ……… 一人はベッドに縛り付けられ……… 一人は麻袋に入れられている所を救助して病院から離したのだった スタッフは【もう辞めます!】と口を揃えて言った 話そうとすると恐怖が再燃し狂った様に叫び……………直ちに病院送りとなった 案内人は即座に「お祓いをお願いします!烈君が無理ならば、お知り合いの方でも良い………どうかお願い致します!」と深々と頭を下げ烈に頼んだ! 「此処まで強いと………そこそこの霊媒師では負けて命を取られるから引き受けないわね…… まぁ祓った祓ったと謂う何の力もない偽ならば引き受けるかもだけどね! この廃病院から出る前に消えそうね………」 四面楚歌…………せっかくプレオープンに漕ぎ着けられたのに……… 「プレオープンにボクなんか呼ぶから、大事になっちゃったじゃない!」 「いえ、貴方が楽しめないアミューズメントパークでは何の意味もありません! 是非とも御協力お願い致します!」 そう言い木戸崎雅也は更に深く頭を下げた 烈はそう言いサコッシュからメモ帳を取り出して何かを記して書き終わるとベリッと破き 「………仕方ないわね、ならば直ちに動かなきゃ………このままこの地は歪な空間は侵食して行き、負の連鎖を刻んで土地の残穢になるから………猶予はないと思って下さい!」と名刺とメモした紙を渡した それを受け取り木戸崎は「此れは?」と問い掛けた 「その名刺は楽巌寺の世話役としてのボクの名刺です! そしてメモには専門家の名が記されています! 楽巌寺の陰陽師 紫雲龍騎 呪術師 弥勒院 そして摂家 五家 鷹司に話を持って行くつもりです! 此処まで彼岸と此岸の境界のあやふやな場を、このままには出来はしないので、早急に手を打たねばなりません!」 「…………ならば、このままその方達の所へ行き相談させて戴いても構いませんか?」 「そんな猶予はないと言ったじゃない! 即座に時を止め、仮封印でもしてくれなきゃ、負のオーラがテーマパーク全体を包んだら……… 負の連鎖に見舞われてテーマパークの収益は見込めない所か? 開業して直ぐに倒産よ! それが嫌ならば動きなさい! 貴方は直ちにボクが謂う書類を揃えて下さい!」 「何をすれば?」 「此処の廃病院の設計図と持ち山の正式な見取り図を頼むわ! 今の地図じゃなく、廃病院がこの地に開業した当時の地図も揃えて用意して! プレオープンしたいならば、この山の解体をしないと土台無理な話となるわ……… まぁ政治屋入れて話を表に出さないようにしてやるから、徹底的にやるしかないわね! でも此処で一つ提案があるのよ!」 「何ですが?」 「この廃病院を心底愛して働いてる受け付けの子達や入院患者はそのままにして! 時を止めた中にいさせてやって! 一応 転生する事も勧めてはみるわ! 今更成仏するする気もないのならば、仕方ないわこの場にみたいだし、いさせとけば良いのよ! もし害を及ぼすならば、即座に消滅する様にしてあげるから、其処は大丈夫よ! そして今も患者を求めている看護婦達は纏めて彼岸へ送ってやるから安心してね!」 嫌々………安心なんて出来ないって………が今はそれに縋るしかない 「…………害がないなら………提案を飲みましょう!」 「害のある者と今も仕事してる死体処理してる奴等は総て彼岸へ堕ちて貰い、この地の浄化に当たる…………今呼ぶから待ってて!」 そう言い烈は携帯をサコッシュから取り出すと電話を掛け始めた 一頻り話して電話を切り、また掛け直す そんな作業をして準備を整えて行く 一番最初に烈の元へやって来たのは鷹司緑道だった 弟の獅童と阿賀屋を引き連れてやって来たのだった その後に紫雲龍騎 弥勒高徳がやって来て、ラストに唐沢が三木議員を連れて到着した 緑道は「何じゃ!この濁ったドブの様な空気は!」とボヤいた 烈はそんな緑道のボヤきなんて無視して唐沢に 「唐ちゃん この裏山に千体近い遺体がまだ埋まったままよ!」と告げた 唐沢は「ゲッ!お前に呼ばれて来るとロクな案件じゃねぇんだよな…………どうするのよ? 報道各社にはどうやって告げるのよ? 黙っていたってハイエナ野郎達は嗅ぎつけるぞ!」と嘆いた 「歴史は……まだ捻じ曲げて伝えられるから大丈夫よ! 【 今 】じゃないからね、戦時中爆撃機から逃れた村民達が防空壕の出入り口を爆破され閉じ込められ、それが今 更に土砂災害により塞いでいた土砂が長雨で崩れ、テーマパークの下見に来ていた業者が発見! とか、なんとでもなるわよ!」 「ならば、その報告書はお前が上げろよ!」 「良いわ!協力してくれるならね!」 「それだけじゃ足らん! 何か奢りやがれ!調査室の全員に、だ!」 「良いわよ!調査室の全員なら100ちょいだから、お安い御用よ!」 「なら仕方ねぇな、動いてやるよ! で、遺体が埋まってる場は解ってるのかよ?」 「其れは埋めた奴に聞けば良いじゃない!」 烈は震える男二人を指差した が、唐沢には何も視えなかった 「悪い………俺には視えないわ!」 「あ~ならゴンちゃん サポートに着いてやって!」 アフガンハウンドバリの大きさの犬が二足歩行で立って「ガッテン承知の助!」と答えた 「なら掘り起こすの要るな………」 「もう時期到着するから大丈夫よ!」 暫く待つと【飛鳥井建設】とロゴの入ったユンボを乗せたトラックが2台到着した そしてガタイの良い額にオニの角の様なモノがある奴等がスコップを手にして10人程立っていた その横には身なりの良い男が立っていた その男は「数千体近くも輪廻転生出来ていなかっただなんて!由々しき事態じゃないですか!」とボヤき浄玻璃の鏡を手にして立っていた 「2日ですべて終わらせるわ! この廃病院じゃ寝られないから寝る場所を用意して!それとご飯とお酒と!」 「管理棟には部屋も御座いますので、其処に食事とお酒は御用意しておきます!」 「其れでは御紹介致します! 我が菩提寺の陰陽師 紫雲龍騎 呪術師 弥勒院 摂家 五家 鷹司緑道 そして大きな鏡を持つのは閻魔大魔王様 そして鬼ちゃん達! そして内閣調査室の唐沢総司令官よ! そして遺体があるからね三木繁雄議員もお呼び致しました!」 と、ざっと紹介した 木戸崎は「………え?内閣調査室??それってTVとかの中の話で出て来る架空の部署ですか? そして何故議員さんが?」と問い質した 「倭の国は遺体が上がったならば司法が介入し適切な対処をされねばならないからよ! 身元の分からぬ遺体が数千上がるならば……… 議員の力添えなくば処理などされないわよ!」 成る程と木戸崎は納得した 木戸崎は「私はジェイク・М・キドサキと申します! このテーマパークの総責任者をしております!」と自己紹介した 烈は自己紹介が終わると「其れでは始めましょうか!」と告げた 竜馬が「遺体を安置する場を先に作ります!」と言いブルーシートを用意させて敷き始めた ゴンが「何処に埋めたんや!教えろや!」とスコップを持った男二人を責めて謂う 男は『この山の至る所に埋めた!』と言い もう一人の男が『もう埋める場はない程に埋めた!掘ればゴロゴロ遺体は出て来る!』と伝えた 竜馬は怒りに満ちた瞳を向けて 「お前達はそれを何も思わずにやり続けたのか?」と問い質した 『断れば我々も殺される!』 『良心の呵責なんて………100体埋めた頃には無くなっていた………』 生きる為に……仕事を選んでなんかいられなかった者達の末路を閻魔は黙って見ていた そしてユンボの道を作り、掘り起こして行く 掘り起こす先から遺体がゴロゴロ出て来た 下の方はまだ腐乱が始まったばかりの遺体だった……… 閻魔は死者に呼び掛け浄玻璃の鏡に死者を立たせる 「この者は半年前に工事に入った者で三谷昭仁と謂う、直ちに死亡届を出してやると言い!」 烈は「行方不明の工事作業員………既に犠牲になってたのね…… ねぇ貴方…………呼ばれたの?捕まったの?どっち?」と問い掛けた 浄玻璃の鏡に映る男は 「逃げたのに………気付けばこの病院にいた…… そして手術台の上に乗せられ………後はもう覚えちゃいない………」と答えた 「ふ〜ん………今も院長はいて人体実験してるのね………」 何らかの意図と悪意を感じずにはいられない………… 「人を駒の様にしやがって!」 烈は吐き捨てた 遺体はゴロゴロ見付かり、閻魔は閻魔帳に死亡を告げて行く 司命・司録は閻魔の手助けをして、次から次へと掘り起こされる死者の死亡を告げられた者の戸籍に死亡と書きこむ 四半世紀 行方不明だった者の人生にピリオドを打たれた瞬間だった 死者達は皆 泣いていた やっと遺体が発見され浮かばれるのだ 閻魔大魔王を目にして拝む者までいた 鷹司緑道は山頂から鬼達と共に発掘をしていた 山頂の遺体はもう原形もなく………骨の一部が見付かれば良い方だった 緑道は山頂を結界の中心として配下の者達に杭を打たせた そして山頂を中心として四方八方、区点を計算して烈が指示を出して行く 木戸崎が古い地図と家の設計図を配下の者に調べに行かせた 地主を尋ね、当時の事を聞く が、地主は「あの廃病院の建っている地の事をお聞きしたいのですが?」と問われると…… 地主は答える前に発狂して………病院へ運び込まれ……亡くなったと謂う 最期まで「あの地は呪われている……」と魘され死んで行ったと伝えられた 木戸崎も此処まで来ると………最悪の場合………閉館を余儀なくされるしかないと頭の隅を過る……… 烈は「この地は一応地主はいたけど、カニパンミュージアムの所有と謂う事で良いのね! ロクに引き継ぎもされなく格安で手に入れ運営をして来たと謂う事ね」と確認するかの様に問い質した 木戸崎は「はい!その認識で間違いありません! 元々の持ち主は早く手放したくて、タダ同然で売りに出したと言いました! 残念な事に………カニパンミュージアムに携わった者には連絡すら付かなくて……… 会社側としてもそんな代物を持っていたくなくて早急に処分した様です!」と報告した 「そりゃ背後にあんな廃病院抱えていたら、職員達は負のオーラにやられて退職して行くしかないものね! 呼ばれて入った職員もいた筈よ……… まぁ仕方がないわ、それよりも地図と設計図を見せて!」と言いテーブルの上に置いた それを写メを撮りPCに読み取らせ古い地図と、設計図を重ねて行く 当時の廃病院は道路までの道があり、それがテーマパークの入り口と重なる 境界を計算し明日は彼岸と此岸の境界を敷いて、二度と彼岸へは落ちない対策をする事にした 其れには裏山の遺体の回収を急務とされた 遺体を回収しない限り………境界は敷けないからだ! 夜になり辺りが暗くなると、作業は出来なくなり、その日の作業は終了となった 竜馬は「明日に遺体総て回収するのは不可能だと思うよ!今日だけで半分も行ってないからね…」と現実を告げた 「困ったわね………そんなに時間割けないのよ……」 烈の言葉に三木は「ならば自衛隊に要請を掛けるよ!人骨が埋まってる地ならば、派遣要請は可能だからね!」と言い携帯を取り出し何処かへ電話を掛け始めた 唐沢も書類の作成に辟易していた 元カニパンミュージアムの場には、正司班 結城班 真田班 西園寺班 迷彩班が集結していた 迷彩班の班長 南雲多聞は三木に 「我等からも上司に掛け合ってみます!」と申し出てくれた 烈が「迷彩班は現役の自衛官から編成された班なのよ!だから難事件や救助要請でも難解な問題を抱えていると出動して大活躍してる班なのよ!」と説明した 三木は「それは助かるよ!此方からも要請は出さないと筋を通さねばならないからね!」と言い自衛隊の出動要請を要求した 阿賀屋とか鷹司は既に飲んでいた 「さぁ飲むぞ!唐沢! 面倒なのは明日やればええじゃんか!」 唐沢は乾いた笑いを漏らし、ヤケクソになり飲み始めた 唐沢は何時よりペースが速く飲んでいた 竜馬は「何かあったのか?」と怪しむ言葉を吐く程にペースが速かった 烈は母に「西村何かあったのかしら?明日にでも調べて貰えるかしら?」とラインした 直ぐに烈のラインに気付いた康太は 『了解!其れよりも難関ならオレが総て焼き尽くしてやんから、マウンテンスラッシュタダで乗せてくれる様に頼んでくれよ!』と返信があった マウンテンスラッシュとは高速で世界最高の高さから一気に堕ちるアトラクションの事を指す 「あれ、身長制限あるのよ!」 そんな怖いアトラクションに乗りたがる母に烈は少しだけ嫌味を返す 『💢‼️オレはギリイケるって!』 烈は木戸崎に「我が母に台湾の最強と言われた搶救地心(gravgty max)位のアトラクションを是非乗せて欲しいのよ!駄目かしら?」と笑って言う 木戸崎は笑顔で「ならばティルトコースターをお勧めしてみますね! gravgty max同様のアトラクションですので!」謂う 烈は母に「ティルトコースターがあるそうよ!其れを頼んでおいたわ!」とラインした 実は康太はホラーとジェットコースターが大の苦手だった! 人生において乗りたくない程に嫌いだった が、烈がこの日話題のテーマパークへ行くと聞き、ニュースを見ていたら開園する前から大人気のアトラクションが話題になってるのを見て口にしただけだった 康太は榊原に「伊織………烈を少し揶揄したら本気で心臓飛び出しそうなアトラクションをお勧めして来やがったぜ!」と泣きついた 榊原はそんな妻を抱き締め 「烈には怖くない系で!と念を押しておきましょう!」と慰めた その時、寝室のドアがノックされドアを開けたらレイが立っていた 部屋に入ってくると 「うんしょっと!」と言いベッドに呼び上がると、康太の瞳をじっと視て視覚を共有した 康太は「ウゲッ!烈何処へ行ってるのよ?」とボヤいた 「いまはだいじょーぶだけど、ダメならおねぎゃいね!」と頼みレイはベッドを降りて部屋を出て行った 康太は「テーマパークに行ったんだよな?アイツ???」と呟くと榊原が 「慎一か一生を向かわせますかね?」と思案した 携帯を取り出すと榊原は一生に電話をした 『あんだよ?電話なんかして?』 同じ家にいるんだし呼びに来れば良いのに、そして龍ならば宝珠を使えば良いのに……… 「一生、烈の所へ行ってくれませんか?」 『烈の所?烈に何かあったのかよ?』 「ええ、レイが………死体の山の所に烈がいる映像を視覚共有して康太に送って来たのですよ!」 『え!!其れって危険じゃねぇかよ! ならば烈と連絡を取り向かうとするわ!』と言い電話を切った 部屋着のままにいた一生は、部屋着を脱いで着替えて烈に電話をした 『はい!一生さんですか?』と烈の電話に出たのは竜馬だった 「烈はどうしたのよ?」 『寝てます!今日は烈の大嫌いなアトラクションに乗り廃病院へ行き大変な目に遭いましたから……限界超えてました』 「直ぐに行くから何処にいるか?教えろ!」 『元カニパンミュージアムのある場にいます! 駐車場に車を停めたら連絡して下さい でも………この地は危険です……大丈夫ですか?』 「大丈夫だ!ワラワラとゾンビが来るなら龍になって蹴散らしてやるから!』 あぁ、この人は赤い龍の人だったな………と今更ながらに竜馬は想う 『では待ってます!』 竜馬はそう言い電話を切った 車を飛ばしてカニパンミュージアムのあった場へと到着した 竜馬に到着の連絡を入れると、竜馬が迎えに来てくれた 竜馬は「管理棟の方で皆 寝泊まりしてます!」と案内しながら話す 「何でもレイが康太に視覚共有して映像を見せて来たらしいんだよ! 死体の山の中にいる烈の映像を、って事で俺が送られて来た訳だ!」 「あぁ、千体近い遺体が埋まってます! まだ半分しか掘り返せれてませんから!」 「え?テーマパークでの仕事だったんだろ?」 「まぁ仕事と謂うか?プレオープンに御招待されたんで来たんです!」 「プレオープンでとんでもない事態になったと言う訳か………災難だったな!」 キーキーと看護婦が台車を押して練り歩く音がして、竜馬は「急いで下さい!」と走って管理棟まで向かった 一生は「アレは何よ?」と恐怖に解ってても問い掛ける 「烈 曰く お仕事してる看護婦らしいです! この地に来た者総てが【患者】認定されて、廃病院のアトラクションのスタッフは病院送りになりました!」 想像よりもかなりハードな現実が待ち受けていた 管理棟へと入り宴会してる部屋へと入った 一生は「閻魔様!何してるんですか?」と思わず聞いた 閻魔は「大量の遺体が閻魔帳に載らずにいるので、出稼ぎに来てるんです!」と答えグビグビ酒を飲む 神威が「明日はこの山の総ての遺体を地中から掘り起こしてね!父さん!と言われて儂も来ておるぞ!赤いの!」と仕事をアピールする 「何か明日は大変そうだな………」 一生が呟くと阿賀屋が「明日で終わらせるからな!バードになるのは仕方がないな!」と一生にコップを持たせて注いでやる 鬼ちゃん達も楽しそうに飲んでいた 笑い声は夜更けまで続き………何時しか寝ていた 朝になり朝食を食べてラストスパートをかけて掘り起こす 烈は「今日は自衛隊も参戦してくれるのよね?」と朝を食べつつ問い掛けた 竜馬は「その予定だよ!自衛隊の許可が下りたのは日暮れだから………作業は翌朝早朝となったんだよ!」と説明 烈はその場に一生がいる事に今気付き 「あれ?カズ?どうしたの?」と問い掛けた 一生は「レイが康太に烈が死体の山にいるから助けに行って!と救助要請をしたんだよ! で、俺が来たんだけどお前寝てたからな!」と笑って答えた 「あ~レイたん視覚共有してたのね……… 悪かったわねカズ、流石のボクもオープニングセレモニーで廃病院のアトラクションに入るのが決まって………帰りたい程に寒気に覚えたのね 視て見ればあの廃病院は終わってなんかいない 今も病院で【患者】を待っているのよ だからあの中へ入ったら………気が触れるか彼岸に堕ちるしかないのよ………」 「其処までなのか………だから閻魔様駆り出さないと対処し切れない現状なのか………」 と納得した 「あの病院では人体実験もされていたのよ 今ではモルモットとか使い、ある程度の精度を上げて治験者とか募る訳じゃない? 其れを患者でやってたのよ、この病院は!」 「………昔は法もいい加減な部分があったからな!」 ご飯を食べ終わると皆で廃病院へと向かう 一生は廃病院をその目で視て……… 「あんだよ?このドス黒い空気は!」とその目で視て、吐きそうになっていた ゴンが「用意は良いか?彼岸との境界が甘いから気を抜けば彼岸へ堕ちるから気を付けろ!」と注意喚起をする ルーとスーは背景に溶け込み気配を消していた クーはスコップ片手に「掘り起こすか!」とうんざり気味で謂う 神威が先頭に立つと「この山の地底から掘り起こし、一箇所に集めてやるわ!」と言い根っこを操作し始めた 山の麓に一箇所に集められた遺体は山のようになり、鬼ちゃん達や竜馬やメンバー達も手伝いブルーシートの上に乗せて行く 閻魔大魔王は死者の魂を呼び起こし、浄玻璃の鏡の前に立たせ司命・司録は記録をしていく そうする事で転生が可能となるからだ! 自衛隊の隊員達も参加して、スピードを上げて遺体回収の作業はピッチが上げられて行く 鷹司緑道はあまりの遺体の多さに経を唱えた 紫雲と弥勒も冥福を祈った 夕刻迄に数千体と謂う遺体は総て回収出来た 神威は鬱蒼とした木々を間引いて、健全な山へと生まれ変わらせていた 遺体は一旦 廃校の体育館へ収容された 身元は閻魔大魔王の力で解ったが、工事に入って彼岸へ堕ちた者や肝試しで入って行方不明になった者、そう数年間の者以外は時が立ちすぎていて遺族を見つけるのも困難となった 身元不明と謂う事で山の麓に合同慰霊碑を建立する事にして火葬場で火葬した後遺骨は近くの寺院に引き取って貰い無縁仏に埋葬される事となった 昭和の初期 身分の低い 身元の乏しい者しか試験体にはされなかった 元より近親者などいない者達ばかりと烈は言った 受け付けにいた子達も烈が死を認めて、転生する道もあると告げると、それを受け止め転生すると申し出て受け付けから出て行った 人を害した者達は地獄へ、憐れな死者には転生の道を示した 未だに仕事してる看護婦達は人を殺め過ぎているから、地獄へ堕ちて貰った 自衛隊の隊員達は掘り起こされた遺体を体育館へ運び並べて行き、西園寺維弦達が写真を撮り書類へ明記して行く 閻魔大魔王の手により死者には名前が戻り、遺体の上には名前が貼り付けられ荼毘に付されるのを待つ 長かった 四半世紀 裏山に埋められ忘れ去られていた 今 総てが許され地獄へ逝ける道が出来た 神威はヘロヘロになり木を間引いていた 「あ~クソ!山の形態狂わすなや!」 かなりのお怒りだった 「使えそうな木は山の麓に一処に集めておいてね!」 と言われて選別しながらの作業となる分、面倒臭さに拍車が掛かるからだ だが倅に言われたらやるのが神威だった 使えそうな木々が山積みにされいた 烈は彼岸と此岸の境界が出来た後、兵藤に連絡を入れ木々を乾燥させ製材所へ運ぶ様に指示した 兵藤は「ならば境界を敷いた後、部下に木々を引き取りに行く様にスケジュールを立てるわ!」と返した まさか………山積みされ、それを引き取るのにかなりの時間を要する事に兵藤は気付いてはいなかった 遺体総てが回収され、山も手入れされ生まれ変わった 木戸崎はその光景を見て言葉もなかった 緑道は「遺体は総て回収されたのじゃな!」と問い掛けた 烈は「そうね、やっとこさ何もない山になったわ!」と答えた 「ならば境界を敷くしかなかろうて!」 「それは無理かも………」 「何故じゃ?」 「病院の受け付けと患者はいたわ! でも医者と院長は見つけてないじゃない! 「っ!!!………院内にはおらなかっぞ!」 「どーもね、人体実験とか胡散臭いのはアイツの息が掛かってそうでね………疑い深くなるのよ!」 一生は「白馬には人体実験された子とか集められ捨てられていたとか言ってたな………でも時系列違うよな?」と呟いた 「時系列は違うわ!孔明しゃんがいたのは京の都が在った時代だから! でも帝が死した後でも定期的に運ばれて捨てられていたと言っていたわ! ならば………考えたくはないけど、其奴がずっと乗り換えて実験したとしたら?」 「…………まさか!」 「裏高野に似た教団の総帥って奴は、かなり若かったわ! でも知識量は半端なくて多分魂を乗り換えて生きて来てるって感じだったわ! そんな感じで何世代も体を乗り換え、人体実験していたとしたら?」 一生は青褪めた が、閻魔や弥勒、緑道達は顔色一つ変えなかった 知っているのだ 知っているから、緑道は自分の配下を使い天井裏まで探りに行かせているのだ! 一生は「許せねぇな!」と悔しげに呟いた 「多分だけど、母ぁーさんが若かりし頃に狙われていた輩は乗り換えだと思うのよ 京極とかというヤツもね乗り換えて別人になり、手ぐすね引いて今でもボクと母ぁーさんを殺す夢でも見てるわよ!」 「駒って事か………」 「そう、使える魂はとことん使い尽くし、乗り換えさせているのよ! 乗り換えられた魂はこんな風に捨てられ悪霊となるしかない 悪循環よね………終わってないのよ 何一つ、ターゲットは今も母ぁーさんにあり、目障りなボクとレイたんにもあるのよ!」 「させねぇよ!康太も烈もレイも! 俺の命に変えても守り通すと決めてんだよ!」 「カズは母ぁーさんを護り通しなさい!」 「烈………」 「離れちゃ駄目よ! 今後は………命の捕り合いになるから………」 「其れでもな烈、俺は手の届く範囲の【家族】は護ると決めてるんだよ!」 烈は嬉しそうにニコッと笑うと草薙剣を取り出して一生をぶっ刺した 「カズ、不用意に同情しちゃ駄目じゃない!」 一生の中から黒い靄がモヨモヨと出て行った 一生は「すまん烈………」と謝った 「仕方ないわねカズは! クーたん、少し見てて!」 クーは「了解!」と言いレイの水を飲ませた 閻魔と弥勒と烈と神威が四方対照に立つと廃病院の屋敷の下に魔法陣を出した 準備が整うと閻魔は黄泉へ(強制)帰還の呪文を、弥勒は死者はその場に留まれない呪文を、神威は土地神との契約の呪文を、烈は浄化の呪文を唱え始めた 長い長い呪文を唱え始めると「ギャ~!!」と謂う悲鳴が耳を劈く程に響いた 閻魔は「死者は黄泉へ還りなさい!」と宣言 弥勒は「死者はこの地には住めはしない!」と宣言 神威は「土地神よ、この地の守護を頼む!」と契約の言霊を放つ 烈は「この屋敷の浄化を、不浄の一切よ消えなさい!」と宣言 言葉を放ち印字を斬り、親指を噛み切り血を魔法陣へと落とし契約は終了となる 皆 親指を噛み切り血を魔法陣へと落とした 次は鷹司緑道が閻魔と弥勒と共に彼岸と此岸の境界を決めて境界線を敷く ゴンが「この世とあの世の狭間は無となり、無間地獄へ堕ちるが良い!」と唱えた クーが「不浄な魂は総て無間地獄へ堕ちる事となる!」と唱え ルーとスーが「「この地の精霊よ、今此処に限界しこの地を土地神と共に護られよ!」」と唱えた 境界の呪文が敷かれると狭間となる境目が光って、光が走った 烈はそれを見て「成功ね!良くもまぁ2日で此処まで持って来られたものだわ!」と感心しつつも安堵の息を吐いた 閻魔は「其れでは私は帰還します!死者が大量に地獄の門を潜るので鬼達に伝達し迎え入れねばなりません!」と言い鬼達と共に還って行った 烈は限界を迎え気絶した それをクーが受け止め、ゴンの背中に背負わせた 緑道は「其れでは我等も帰還し、今後はこの地を警戒しつつ見張る所存だと烈にお伝え下され!」と言い配下の者達と共に還って行った 唐沢と西園寺達は体育館へと移動して、直近の身元の解る者の親族へ連絡を取る為と、事後処理の後に体育館へと移動して行った 一生は慎一にバスで迎えを頼んだ 暫くして慎一がバスで迎えに来てくれた ゴンは「今日は烈が限界故 帰還させて貰う 後は烈が確認して大丈夫だと言えば、廃病院も工事の者が入れるしスタッフも何事なく働けるだろう!」と告げた 木戸崎は「有難う御座いました!対価のお話をさせて貰わねばなりませんので、御連絡お待ちしております!」と言い深々と頭を下げた 竜馬と【R&R】のメンバー達はバスに乗り込んだ 阿賀屋と鷹司と神威も乗りこみ 神威は「慎一、今宵は疲れた故飲ませくれ!」と頼んだ 「俺が呼ばれた時点で伊織には話が通ってるので、宴会の準備はしてると思いますよ!」 そう言い飛鳥井へとバスを運転して行く 烈はゴンに抱っこされたまま、ブツブツと何やら唱えていた ゴンは「【目】か?ならば明日俺が設置して来てやるから寝やがれ!」と言った 「悪いわねゴンちゃん………此れで幕引きなんかしない話となるからね………」 「え?其れは?」 「其れは今は言えない………でもプレオープンは難航するわよ!」 「あ~ゴキ並の生命力だな……んとに………」 烈はカニパンミュージアムのゾーンを見に行ってなかったな………と残念がった 「カニパン………」 烈が呟くと竜馬が「また行くし今度カニパンミュージアムのゾーンを見に行けば大丈夫だよ! 写真撮ってパネルにしてあげるからね!」と慰めた 烈はワクワクが止まらなかった が、愛しのカニパンにはまだまだ会えなかった

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