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序章 3
紡をベッドに横たわらせ、両手を頭の上へあげさせてまとめ、革ベルトで固定する――ベルトは、肌に目立ちすぎる痕を残さないよう気を使い、質の良いものを選んである。
両腕を拘束された紡は怯えて視線を周囲に泳がせ、青褪めた唇を震わせている。心の奥底ではこれから自分に対して行われる行為に期待を抱いているに違いないが、しかし今はそれでいい。怯えている時の紡の肌は、冷えて青白くなり、人工物めいて美しいからだ。
――今から存分に、目の前に用意したこの裸体を慈しむことができる、そう思うと悦びが湧き上がった――思わず口元がほころび、微笑むと、紡がますます怯えた表情になって顔を背けた。そんな様子は小さな動物のように弱々しくて愛らしい――その顎を掴んでこちらに向かせ、接吻する。そうしてやると紡は唇を開け、僕の舌を迎え入れた――これは最近教えたことだ。キスで舌同士を絡ませることを紡は知らなかった。自分が導き育てているこの子の、覚えの早さに誇らしさを感じる――こうやって、施した教育の成果を確認するのは非常な楽しみだ。
指先で肌をなぞる。首筋や左右の乳首、そして内腿――僕の指が身体の表面をつたうたび、紡の腹部の筋が反応してキュッと引き絞るような動きを見せる。それが可愛くて二本の指であちこちくすぐった――すると紡は、なめらかな肌に鳥肌を立てた。
厳しく言い渡して、添加物の多いファーストフードや駄菓子などの類は紡には一切摂取させていない。この手触りの良い肌はその管理の賜物だ。これから身体が発達する時期に差し掛かるから、さらに食事や運動に気を使い、身長も体重も程よく保たなければならない。僕はやや未発達な幼さを残す体格が好みだ。紡は元々作りが華奢な方だから、理想通りに完成させられるだろう。
僕の指の刺激に紡が身体を淫猥に波打たせ始めた。もう待てないらしい――ローターを出してきて彼の口に押し込み、しゃぶらせる――そして、これからこれを、君のお尻に入れてあげるからね、と囁く。紡は首を横に振って嫌がったが、聞き入れてはあげられない。始めはそうやって拒否していても、すぐに悦び始めてしまうのがわかっているからだ。その証拠に、膝を立てて股を大きく開くよう言いつけると素直に従った。その腿の小刻みな震えは、媚びと期待から来ていることが僕にはわかっている。
小さな機械なので、入れるのは一つだけでなく三つだ。以前そうしたら紡は狂おしいほどの悦びを見せた――潤滑剤を充分塗り込んだ秘部にそれらを埋め込んでいく最中、紡は一つ呑み込ませるごとに頭を横に振った。直ぐに動かしてあげるからね、そう言いながら機械を押し入れる指の動きを遅くして、じらせてやった。
体内に収められたローターの、ごく細いコードが三本、紡の小さな尻の窄まりから垂れ下がっている。きゅうっとコードを噛み締めているそこはこぼれ出した潤滑液で濡れて光っている――そのエロティックな様を眺めながらスイッチを入れる。機械が奥で揃って震えだす。
紡が腰を跳ね上げた。よほどこの刺激が好きなのだろう。彼の中心も少し反応を始めたようだったが、意地悪い思いからそこには触れず、変化をただ見守る。
やがて紡は口を開けて喘ぎ始めた。脚を淫らに開いたまま、頭上で繋がれた両腕を引きつけるようにして半身を捩らせている。か細い声でもう止めて、抜いてくださいと何度も訴えるが聞き入れてはやらない。楽しいのはこれからだからだ。僕も紡も。
機械に嬲られ続ける紡の身体が耐えられる限界点を超えたようで、細い腰が、ヒクリ、ヒクリと規則的に小さく痙攣しだした。それがやがて、もう少し大きなビクビク、ビクビク、という動きになる。ここまでくると、紡の男性器は切なげに頭をもたげ、先端に透明な雫を貯める。腰の引きつりに合わせ、その器官も小さくプルンプルンと揺れる――その弾力のある動きが可愛くてたまらない。
青白かった肌に赤みが差す頃には、紡は視線が虚ろになり、顎を上げ、仔猫が啼くような高いよがり声を発するようになる。とろけるような顔をしてとても気持ちが良さそうだ――一体どれほど感じているのだろう?考えることを放棄して、僕が与えてやった快楽に身を委ねきっている。
そんな素晴らしい反応を見せる紡の身体は、僕が丹念に作り上げた芸術品だ。この子の肉体は僕という完璧な演奏家を得て美しいソナタを奏でる名器だ。紡のたてる声が切羽詰まって高まってきた――いよいよ――クライマックスに差し掛かる。それには僕自身の協力を必要とする。
僕は服を脱ぎ落とし、紡の中から機械を引き抜き、仕上げの演奏に入るため彼に覆い被さった。
恍惚とした表情を浮かべる紡に接吻し、突き立てた僕自身で紡の体内を深く何度も穿つ――喘ぎの激しくなった紡の耳元で、愛しているよ、と囁いた。
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