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第43話
「あ……あ!」
ふいに紡の顔が泣き出しそうに歪み、彼はぎゅっと目を瞑った。之彦が後ろから紡に突き入れた為だった。霧原は紡の髪を乱暴に掴んで顔を瀬島の方へ向けさせたまま命じた。
「ちゃんと目を開けて。絶頂の時のお前の顔をしっかり、瀬島くんに見せてあげなさい」
紡は辛そうに、言われた通り目を開け、瀬島を見た。之彦が更に容赦なく突き入れる。紡は身体を激しく揺さぶられるままに声を上げた。
「イク時が来たら、ちゃんとそう言うんだ。瀬島くんにも伝わるようにね」
掴んだ髪を左右に揺する。
「わかったのか?」
「は、アアッ!は、い、わかり、ました……アッ!」
「瀬島くん」
霧原が呼んだ。
「見てやってくれ。この子はこうやって嬲られながら、男性に後ろから穿 たれることで思い切り感じて射精できるんだよ?もう随分前からだ……そうだね?紡」
之彦に向き直る。
「之彦くん……姿勢を変えてもらえるかな?瀬島くんに開発の成果を見せてあげたいんでね」
「……了解」
之彦が呟き、紡の身体を抱えあげて引き起こした。瀬島が座る側でベッドの縁へ腰掛け、紡の両脚を大きく開かせる――二人の結合部が瀬島の眼前へ曝け出された。
「あっ!いやだ!……やめて……やめてください、やめてッ!いやですッ!」
紡は悲痛な声を上げて頬を紅潮させ、勃ち上がってしまっている自身を瀬島の目から庇うように手を伸ばした――その腕を之彦が後ろから捉えてしまう。身体を仰け反るように押さえられて更に股間を曝け出され、紡は泣き声を上げ始めた。
「いや……っいや、だ、見せないで……!之彦さん、お願いです、放して!」
霧原が愉快そうに言った。
「そんなに辛いか……男に突き上げられて浅ましく勃たせてしまっているのを、瀬島くんに見られるのが」
紡の腰の揺れとともに、踊るような卑猥な動きを見せている男性器を指先でなぞる。
「ほんとうに……いやらしい子だ、紡は。よほど気持ちがいいのだね、こんなに硬くしてしまって……そろそろ限界じゃないのかな?さあ、お前が思い切りイく所を瀬島くんによく見てもらうといい……」
瀬島は確信した。霧原は、この子が自分を慕っているのを知っている。こうして自分に、彼が男の慰み者にされ、感じさせられているのを見せつけることで――紡を辱め、貶めようとしている。
「やべ……もう、出すわ……」
紡の肩に額を付け、之彦が囁いた。
「スパートかけさせてもらうよ……キツいかな?」
之彦の腰の打ち付け方がひときわ激しくなった。紡が泣き叫ぶ。
「あっ!だめ……!そんな……やめ、やめてェ!あ、あっ、あ、すご、い!之彦さ……すごい!」
乱れきっている紡に、霧原が囁く。
「ちゃんと……瀬島くんに報告するんだ。どんな状態か……」
紡はいやいやをするように頭を振ったが、結局は霧原の言葉に従った。
「いやです……いやっ、あ、瀬島さ……見ちゃイヤだ……!アゥ!俺、もう……イ、きます……イっちゃ……う!イ、イく、イくう!」
泣き声とともに紡は背を反らせ、腰を突き上げるようにして痙攣させながら、自身の先端から白い物を吐き出した。
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