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第28話【R-18】

   あんなこと言うんじゃなかった。 俺は今、数十分前の自分の言葉を激しく後悔している。 上着を脱いだ佑真さんの引き締まった身体に目をやり大きく溜息をついた。 「早く脱げよ」 「あの、本当に一人で入れますから」 シャワーを浴びると言った俺を手伝うと言い出した佑真さんにもう何度目かの断りを口にした。 「お前、俺になら何をされてもいいって言ったよな」 口元に笑みを浮かべながら器用に俺のパジャマのボタンを外していく佑真さんに返す言葉がない。 「言いましたけど……」 「けど、何?」 佑真さんの動きを邪魔する俺の手を掴んで露わになった俺の首筋や鎖骨にキスを落としていく。 素肌に触れる佑真さんの唇は柔らかく熱を帯びていて、俺の下半身にも熱が集まっていく。 今はだめだ、今だけはっ。 意識を逸らそうと視線を上げると顔を上げた佑真さんと視線がぶつかる。 「あのっ佑真さ……んっ」 言いかけた俺の唇は塞がれ角度を変えながら佑真さんの舌が入ってくる。 確かめるようにゆっくり歯列をなぞっていく舌の感触に腰が粟立ち、昂っていく自身を抑えられない。 咥内を這うその熱さにそっと触れた俺の舌が絡めとられると脳が痺れるような感覚に吐息が漏れる。 ゆっくりと離れていく唇に名残惜しさを感じる俺の唇の端に伝うどちらのものともわからない唾液を佑真さんが親指でそっと拭った。 はぁはぁと肩で息をする俺に満足そうな笑みを浮かべながら俺のズボンを下着ごと引き下げた。 「ちょっ……」 「怖くなったら言えよ」 ゆるく勃ち上がる俺の中心を佑真さんの手がそっと包み込んだ。熱を持ち硬くなっていくそれは刺激を求め疼きだす。 「佑真さ……や……め……」 しばらくしていなかったせいか、些細な刺激でも()ってしまいそうで、ゆっくりと上下に動かす佑真さんの手首を掴んだ。 「怖い?」 耳元で囁かれる佑真さんの言葉に首を左右に振り涙の滲む目を向けた。 動きを止めた佑真さんに俺の中心が刺激を求めてびくびくと震える。 「そんな顔、俺以外に見せるなよ」 そんな顔ってどんな顔ですかと聞き返そうと思うのに声は出ず、熱を持った中心は先端から透明な滴を溢れさせ、絶頂を求めるそれに腰は無意識に揺れてしまっている。 「佑……真さ……も……イキた……い」 俺の言葉に応えるように強めに握られたそれが何度か擦り上げられると、びくんと身体が一度跳ね欲望を吐き出した。 ふっと微笑む佑真さんを短い呼吸を繰り返しながらぼんやり眺める俺の身体をシャワーで洗い流し、着替えさせてくれた。 「大丈夫か、翔」 「え、あぁ……はい」 佑真さんの言葉に頷き、ふらつきながらリビングに向かった。

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