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肉豆腐14

「ちゃんと毎回300円払ってんだろ。」 受け取らず ビールを飲むと 「でもいつもそれ以上食わせて貰ってますし。。」 と また札を はい。と差し出した。 仕方なく受け取ると 春はニコッと笑みを浮かべ 茶碗を持ち 猛然と食い始める。 くしゃくしゃの五千円札。 どうやって稼いだのか。 「簡単に人 信用するからだよ。 そんなんじゃ いつかホント騙されるぞ。」 さっき尚之に言われた言葉が頭に浮かぶ。 信じて何が悪い。 自己責任だし。 コイツが悪い奴にはどうしても思えないし こんだけ幸せそうに飯を食う奴が悪人なワケが無い。 俺は信じる。 ただの反抗心かもしれないけど。。 グビグビとビールを飲み干した。 あれ。。 目が回る。 ああ。そういや今日まともに飯食ってなかったな。 人が空腹なのは気になるクセに 自分は 一人で飯を食うのが嫌で 普段からあまり食べない。 酒は好きだけどあまり強くないし。。 特に 空腹で飲むとダメ。。 ふらっとして テーブルにコツンと 頭をぶつけるように伏せてしまう。 ああ。疲れた。。 当たり前だ。 あんだけめちゃくちゃ責められて。 でも。それだけじゃないかも。。 気持ちが。。 心が。。。 疲れた。。。。 スーッと記憶が飛んでいった。

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