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肉豆腐27

「こういう小さい店は品質と価格が勝負なんだよ。 端数切って 4000円でいいわ。」 「ありがと。助かったよ。」 健さんが大きな袋に服を入れながら 「で。コイツ誰?」と聞く。 「ああ。明日からうちで働くバイト。 事情があって身の回りの物揃えなきゃ いけなくてさ。」 佑さんがそう言うと へえ。。と眺められる。 「まあ。佑のやりそうな事だな。 バイトくん。我が商店街にようこそ。」 ぎゅっと手を握られ 急いで頭を下げた。 「一ノ瀬春です。よろしくお願いします。」 「おう。礼儀正しくていいね。よろしく。」 健さんはニコッと微笑み 袋の口をテープで 止めると はいよ。と渡してくれた。 店を出ると さて次は。。と歩き出し 違う洋品店に入る。 「あら。佑ちゃん。どうしたの?」 眼鏡をかけた白髪の女性が声をかけた。 「美智子さん。おはよう。下着貰うね。 ほら 春 そこに男性用あるから。 一枚100円から。ヤバイだろ。」 ケラケラ笑いながら指差した。 確かに安い。。 トランクスもボクサーパンツもある。 五枚選ぶと 美智子さんは紙袋に入れ 渡してくれた。 佑さんはエプロンを見ている。 「あー。これでいいな。」 デニム生地で丈夫そうなエプロンを 一旦俺の体に当てて 「ギリだな。まあイケるだろ。」 はい。と美智子さんに渡した。 「あら。佑ちゃんのとこに入るの?」 ニコニコと優しい笑顔でそう尋ねられた。 「春っていうんだ。仲良くしてやってよ。」 佑さんが紹介してくれ よろしくお願いします。と 頭を下げる。 「イケメンねえ。更に佑ちゃんとこ繁盛するわね。」 美智子さんはニコニコと微笑んだ。

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