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カフェオレ⑪

「じゃあ。俺の番だな。いくら残ってる?」 えっと。。 封筒の中身を見るとまだ一万五千円残っていた。 「よし。足りるな。行くぞ。」 スタスタと歩き出す。 商店街を抜け 駅の近くまで行くと チェーン店の眼鏡屋の自動ドアを入っていった。 眼鏡。。 立ち止まると 佑さんは戻ってきて 俺の手を引き 中へと戻る。 「この間 前 通って見たんだけど 今 眼鏡って安いのな。そのオジサンみたいな ダサいヤツ止めて もうちょっとマシなの買え。」 「いや。。でも。別に。。」 躊躇すると 佑さんは腕を組み ジロッと俺を 睨みつけた。 「店のオーナーとして 売り上げの為に 使えるモノは使う。 せっかく人気出てきて 売り上げも上昇。奥様方のハートをグッと掴み 更なるアップを目指してイケメン度マックスで勝負! ボーナス出るぞお〜。ハワイにだって 行けるかもしれない!」 ワザとらしくあけすけな物言いで ぎゅっと拳を握り うんうん。と一人頷いてる。 ちろっと俺に視線を送り くすっと笑った。 「だからこれは必要経費。 それにお前 その眼鏡。度が合って無いだろ。 時々眉間にシワ寄せてんぞ。」 ああ。。 よく見てるな。。 確かに合ってない。 疲れるし 度重なる頭痛に 煩わしさも覚えていて。 でもな。。 とはいえこれ以上拒否するのもおかしいか。 「度は合ってるんですが フレームが 合っていないみたいで たまに痛いんです。」 そう言うと ふーん。と佑さんは首を傾げた。 「ホントはコンタクトの方がいーけど まあ。とりあえずマシなの買えよ。な。」

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