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カフェオレ⑬

春にラーメンと餃子を奢って貰い ビールを飲んで。 すげえ気持ちいい。 佑はふわふわとしながら のんびり歩き 隣を歩くデカイ男を見上げた。 うん。やっぱり良く似合う。 新しい眼鏡をかけ イケメン度が増した春は 薄いブルーのレンズ越しに ん?と目で聞いてくる。 首を振るとふっと笑った。 「佑さん。気持ち良さそうですね。」 「おお。気持ちいいぞー。行き倒れ寸前だった奴に なんせ奢って貰ったんだからな。」 春は 恥ずかしそうに苦笑いを口元に浮かべる。 もうコイツは大丈夫だろう。 何よりそれが嬉しかった。 見ているとあまり金や物に執着も無い。 渡した金も一切使ってなかったし でも突き返すと俺の顔が立たないと思ったのか。 それでいて謂れのない金に対して お互いが嫌な思いをしない着地点を見つける しっかりとした考え方。 あんな風になっちゃったのは ちょっとボタンを掛け違えただけなんだろーな。 うちで働いて金を貯めてから また ちゃんとした所でやり直せばいい。 「まあ。リセットは何度でも出来んだよな。」 ポツリとそう呟くと 春は横目で俺を見て。 でも。何も言わなかった。 この空気感が心地いい。 そう。 リセットは何度でも出来る。 怖がる必要なんか無い。 自分さえしっかりしていれば。 いーじゃねえか。 元々誰だって一人だ。 初めて本気で人を好きになり それが男で絶望して。 気持ちを読まれ 受け入れて貰ったと信じ これが運命だと思い込んだ。 ずっとそう思おうと頑張ってきて。。

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