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カフェオレ㉑
怖がらずって言っても難しいだろうな。。
美智子さんみたいに 年老いて なお
一人で店をやっている人もこの商店街には多い。
そんな店にチンピラが来たら。。
陽太兄ちゃん任せじゃなくて うちらの世代でも
見回りとかした方がいいんじゃねえかな。
「佑。」
声がかかり 振り返ると 修が近づいてきた。
「おう。なんだ飲んでいかないの?」
修は顔をしかめ
「豆腐屋は朝 早いんだよ。」
そう言って 欠伸を噛み殺す。
だよな。
崇や明。真斗はまだ親も一緒に働いてるから
寄り合いには来ない。
でも 修のお父さんはもう引退気分で
あまり店にも出ず あの豆腐屋は実質
修がやっているようなもんだ。
「修んとこは大丈夫なのか?」
ああ。と頷く。
「昼過ぎには店閉めるしな。
あーゆー輩は来るの遅い時間だろ。」
確かに朝一から 地上げの嫌がらせもないか。
「佑んとこは?」
「うん。一本路地入るからな。今んとこ
何もねえけど。でもやっぱ俺たちでも
交代で見回りとかしたほーがいいんじゃねえかな。」
そこまで言って ふとシャツを忘れた事に気づいた。
暑いからって脱いで。。
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