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カフェオレ㉜

くすっと一人笑い 佑さんは俺を見上げる。 「どうしたって聞かねえのか。」 試すように俺をちろっと睨んだ。 少し考えて首を振る。 「佑さんが話したいのなら聞きます。 でも。無理に話して欲しいとは思いません。 ああ。ただ。。。」 ん? 目で問い返され にっこりと微笑み返した。 「何を探しているのか。一緒に探した方がいいなら 探します。それとも見つからなかったのなら 片付けていいのか。それは教えて下さい。 このままじゃ泥棒が入ったみたいなんで。」 辺りを見渡しながらそう言うと 佑さんは ああ。と顔をしかめる。 「見つかるわけないってわかってんだけど。 何探してんのかもわかってないのに。。 感情が抑えられなくてさ。悪い。 ちゃんと自分で片付けるよ。」 「俺がやります。佑さん。すぐ引き出しに 違う物入れますから。」 そう言ってにやりと笑うと 佑さんは目を丸くして くすくすと笑い出した。 「そうだな。じゃあ。手伝うから指示出してくれ。」 一通り笑うと それでもふっと寂し気に表情が曇る。 その辛さが伝わってくる。 堪らなくなり またぎゅっと抱きしめた。 「あの。俺。何の役にも立ちませんが 少しでもいいので 佑さんが何か 吐き出したくなった時 俺に吐き出して下さい。 聞くくらいは出来るので。。。」 しばらく沈黙が続き 俺の背中に 回した手でトントンと叩く。 「ゲイにこんな事したら勘違いされるぞ。 ほら。離せ。」 「嫌です。」 「春。」 「構いません。だって 佑さん寒いんですよね。」

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