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カフェオレ㊱

ん。。眩しい。。 朝日に照らされている気がして 佑はゆっくり目を開ける。 肘をつき じっと見つめている春と目が合った。 え。。 眼鏡を外した切れ長の瞳が 優しげに俺を見てる。 胸がドキンと音を立てた。 な。。なんだ。。 「おはようございます。」 「お・・おはよう。。あれ。。俺。。」 んな。。何やって。。 春の身体に回している腕をそろそろと外すと くすっと笑われ 上半身を起こして 俺を見下ろす。 「あのまま佑さん寝てしまって。 離してもらえなかったんで そのままにしました。 ゆっくり眠れましたか。」 ああ。そっか。。 抱きしめて貰って心地良く そこから一切記憶がない。 「ああ。。うん。。ごめんな。」 「何で謝るんですか。俺もゆっくり眠りましたし。 いい天気ですよ。」 ベッドを降りて 眼鏡をかけると 春はうーん。と伸びをする。 シャツを着ていても背中の筋肉が動くのがわかった。 ・・改めて思うけど。 いい男だよな。 あの身体にしがみついて。。 ボッと頬が熱くなる。 な・・何考えてんだ。バカ。。 急いで布団を頭から被ると バッと剥がされた。 「な・・なんだよ。。」 恥ずかしさを誤魔化すように睨みつけると 春は腕を組み ニヤッと笑う。 「片付け始めます。今日 休みで良かった。 佑さんは風呂入ってきて下さい。 昨日 そのまま寝てしまってますから。 朝飯も俺が作ります。はい。起きて。」 腕を掴まれ 起き上がらされる。 はいはい。と背中を押されて風呂場へ向かった。

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