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第5章の14←年末が忙しいマリアの君
まだまだ未熟な面もあるのだが、その気迫、ステージの華は、ギルティーとして決して恥ずかしくないもので、
この成功でMOONとマリアに対する問い合わせは殺到し、マリア達のスケジュールは、
メジャー・デビューに向けて殺人的の一歩手前にまで加速していきそうだった。
それで、とうとうメンバーは引っ越しをすることになってしまった。
行かないで、とは言えず由真はただ泣いていた。
マリアも何も約束できるわけではない。
由真をその部屋に一度案内し、合鍵とポケベルを渡すくらいが精一杯だった。
それでも由真は喜び、マリアに呼ばれた週末は、電車で片道一時間半の道のりを通ってきたのだった。
前の古いアパートとは違い、一応今風の作りのワンルーム。
由真が気に入ったのは狭くてもバスルームがあったことだった。
彼女につられて、最初のうちマリアは、よくそこで彼女と抱き合っていた。
しかし、初めてのクリスマスは、彼女のそばにいてやることはできなかった。
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