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第6章の25←マリアの君と皇帝ZENNの夜。
長い金髪をなびかせて、白のバスローブに子供のような笑顔のZENNはベッドにダイヴしてくる。
そして、マリアに尋ねる。
「今日は派手にやりすぎたかな? まあ、お前もノリが良かったから、助かったけど。俺達のツーショットを御覧になりたい人はたくさんいるようだから。」
マリアも子供のようにムキになる方だが、先にZENNに突っ走られると、ブレーキがかかる。
しかし、収まらないのは、「ダーリン」の疑惑だった。もちろんそんなことは知らないZENNは、意地悪く、
「マリア、自分で脱げよ。」
企みのあるマリアは言われるまま、黒のバスローブを肩から滑り落とし、ZENNのバスローブも脱がせていった。
ZENNは楽しそうに笑っていたが、実は自分の瞳を読もうと真剣なのが、マリアにはわかる。
(俺なしじゃいられないようにしてやる…)
今夜は特に、そう思う…
…マリアのいつにない激しさに、ZENNはうっとりと酔いしれたようだった。
「どうした? そんなに外でいちゃつけたのが嬉しかったのか? 」
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