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第4話

チュンチュン 「ぅん〜」 窓から射し込む惹かが眩しく、春樹は体を起こした。 眠っていたベッドは一人で使うには広すぎるようだ。 久しぶりに"幸せな夢"を見た。 海がいなくなってから本当に久しぶりだった。 スマホで日付を確認して納得する。 「誕生日、おめでとう。」 待ち受け画面の笑顔に、声をかける。 本人は、もういないのだ…。 あの日、俺の前から消えてしまった…。 誰よりも大切だった、海。 Fin.

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