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第2話
現在、僕には彼氏がいる。
もちろん周りもお似合いといえる顔立ちの子たちがくっついてることが多く、恋人がいない人って本当に数える程度なんじゃないかなってくらいに少ないと思うんだ。
その少数の人達は、この世界に染まらず外で彼女を作ってたり、恋愛なんて何が楽しいんだ?と自分の趣味に没頭してたりと様々だけどね。
そしてこんな隔離された学校で現生徒会長をしている深藤 嵩(ミフジ タカ)は僕の恋人だったりする。
もうそろそろ、付き合って3か月目。
よく、3か月目が別れやすいっていうけど、嵩と付き合って1ヵ月、否、1週間かな…
その頃から僕と
付き合っているはずなのに悪びれもせず
それどころか
まるで付き合っている事実すら嘘のように
僕の存在を気にもかけずに
僕よりも小さくて女の子みたいにかわいい顔で小悪魔みたいな要素のある男の子ばっかりと、ころころとより取り見取り。
どこからそんな確率で集めれるのって疑問に思う程毎回でく会すたんびに代わる浮気相手達とイチャイチャする嵩。
僕は何を見せられてるんだろ。
だけど付き合って1日目から嵩だってこんな感じだったわけじゃないんだ。
僕も本来は少数派に近くて、顔立ちが平凡だと言われてることもあって恋が実るなんてこと無かったし、僕なんかと付き合ってくれる人なんているとも正直思いもしてなかった。
そんなある日嵩の方から図書室へ渡る廊下で急に腕を掴まれて、何事かと目を合わせば「付き合おう」と告白をしてきてくれた。
一瞬僕の周りだけ時が止まったような感覚に陥ったけど、チャイムの音と目の前の真剣な目に僕は少し考えて「はい」と答えたんだ。
それが嵩をはじめて目にして存在認識した日でありはじめて恋人ができた日だった。
だけど正直、嵩と付き合いだしたころの話だけど僕はそんなに嵩のこと好きってわけじゃなかった。
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