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第23話【R18】

「離せよ、酔っぱらい」 「嫌です」 遠藤の胸に倒れ込んだらぎゅって抱き締められた。 マジか…。 誰かと間違えてない…? 「ほら、離して」 肘をついて四つん這いになり遠藤と少し距離を取って、声を掛けたがイヤイヤをされた。 子供か! 「もう、いい加減に…ひっ!」 シャツの中に滑り込む手の感触。 脇腹から背中を撫でる熱い手のひら…。 「…あっ…ん」 ヤバい。 俺、なんて声だしてるんだ…。 「あ…さい…さんっ」 「あっ」 体の向きを無理矢理変えられ、俺が押し倒される形になった。 「もう…無理…」 遠藤はインナーごとシャツを胸まで捲り上げ、恍惚の表情でそれを見る。 両手は頭の上で纏められ片手で押さえられ身動きが取れない。 「キレイ…」 「や…やめ…んっ!」 馬乗りになった遠藤は俺にキスをしてきた。 ちゅっ、と唇に触れて俺の目を見つめる。 またちゅっ、と…少し長めに触れて、また俺の目を見る。 熱く潤んだ瞳に見られて、何故か抵抗する気が失せてきた。 目を閉じて…まるでその行為を受け入れているような…。 体の力が抜けて遠藤の舌が歯列を割って侵入してきた。 …嫌じゃない…。 口腔内をねぶられ、舌を吸われる。 送り込まれる唾液を啜り、受け入れ切れないものは顎を伝い流れ落ちる。 いつの間にか自分からも遠藤の舌を求めていた。 ひとしきり夢中で舌を絡めると頭がぼんやりとして、いつの間にか自由になった腕を遠藤の背中に回していた。 口の中を蹂躙し終えたのか、遠藤は顎から首筋にキスを落とし始めた。 擽ったくて、気持ちいい。 耳の裏をべろっと舐められぞくぞくする。 「んんっ」 粟立った肌に快感が走る。 耳を食まれた痛みで薄く瞼を持ち上げると目が合った。 見つめ合ったまま再び口付けを交わす。 指を絡め熱く勃った中心を擦り付けられて昂る自分がそこにいた。

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