23 / 304
第23話【R18】
「離せよ、酔っぱらい」
「嫌です」
遠藤の胸に倒れ込んだらぎゅって抱き締められた。
マジか…。
誰かと間違えてない…?
「ほら、離して」
肘をついて四つん這いになり遠藤と少し距離を取って、声を掛けたがイヤイヤをされた。
子供か!
「もう、いい加減に…ひっ!」
シャツの中に滑り込む手の感触。
脇腹から背中を撫でる熱い手のひら…。
「…あっ…ん」
ヤバい。
俺、なんて声だしてるんだ…。
「あ…さい…さんっ」
「あっ」
体の向きを無理矢理変えられ、俺が押し倒される形になった。
「もう…無理…」
遠藤はインナーごとシャツを胸まで捲り上げ、恍惚の表情でそれを見る。
両手は頭の上で纏められ片手で押さえられ身動きが取れない。
「キレイ…」
「や…やめ…んっ!」
馬乗りになった遠藤は俺にキスをしてきた。
ちゅっ、と唇に触れて俺の目を見つめる。
またちゅっ、と…少し長めに触れて、また俺の目を見る。
熱く潤んだ瞳に見られて、何故か抵抗する気が失せてきた。
目を閉じて…まるでその行為を受け入れているような…。
体の力が抜けて遠藤の舌が歯列を割って侵入してきた。
…嫌じゃない…。
口腔内をねぶられ、舌を吸われる。
送り込まれる唾液を啜り、受け入れ切れないものは顎を伝い流れ落ちる。
いつの間にか自分からも遠藤の舌を求めていた。
ひとしきり夢中で舌を絡めると頭がぼんやりとして、いつの間にか自由になった腕を遠藤の背中に回していた。
口の中を蹂躙し終えたのか、遠藤は顎から首筋にキスを落とし始めた。
擽ったくて、気持ちいい。
耳の裏をべろっと舐められぞくぞくする。
「んんっ」
粟立った肌に快感が走る。
耳を食まれた痛みで薄く瞼を持ち上げると目が合った。
見つめ合ったまま再び口付けを交わす。
指を絡め熱く勃った中心を擦り付けられて昂る自分がそこにいた。
ともだちにシェアしよう!