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第45話
「今日も美味かった!ご馳走様」
エビの入った茶碗蒸しに鱚の天ぷら、筍の炊き込みご飯…もう腹いっぱい。
「しゅうちゃんは明日…土日予定ある?」
明日ねぇ…出勤は回避したし…うん、ない。
「特にはないよ」
「少し付き合って欲しいんだけど…いいかな?」
控え目にお伺いを立ててくるが、いつも美味い晩飯ご馳走になってるし。
「いいよ。付き合う」
「ありがとう」
ぱあぁ…と哲の顔が輝く。
何?そんなに喜んでくれるの?
どこかに行くとか何かをするとか、言ってくれれば付き合うのに。
「しゅうちゃん、お風呂沸いてるよ」
「ん、ありがとう」
俺はいつも哲の部屋に泊まる日のように風呂に入った。
風呂上がりにデザートの抹茶プリンを食べ口直しのお茶を啜り、いつものようにベッドに潜り込んだ。
…ここまでの記憶はちゃんと、ある。
眠りに落ちた後…次に目を覚ますと俺は視界と手足の自由を失っていた。
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