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第47話

「ん…?」 淀んでいた空気が動いたような気がした直後 「ンン!」 体の表面を冷たい物が触れた。 それだけでゾクゾクとたまらない快感が足の先から背中を走る。 全身が敏感に反応してしまう…触れられただけなのに。 間を置かず、脚を内側からするりと撫で上げられ首筋までゾクッとした。 触れられて実感する、体が熱い。 興奮して自分の体温が少し上がっているみたいだ。 それを認めたくなくて乱暴に手足をバタつかせる。 「しゅうちゃん、ゴメン」 「ンンっ!」 哲…どうして? 俺、お前に何かした? 拘束されている手足をさらに動かしてみる。 「ケガさせちゃう。大人しくして」 …させちゃう…って? 開きっぱなしの両膝の間に哲が体を入り込ませて俺の腰の下に柔らかい物を捩じ込んだ。 直後、 「ン!」 下腹部に冷たい感触。 そして尻の…後ろから何かを取り出され、代わりに別のものを挿れられた。 挿れられ、動かされ…自分からグチュグチュとした音がして、いたたまれない気分になる。 何よりもじぶんでも見たことの無い場所を他人…いや、他人よりタチの悪い…幼馴染に見られて…羞恥に苛まれる。 それよりも俺の気持ちを落とすのは、そんな行為を気持ちいいと思ってしまう…自分だった。

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