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第68話【R18】

「あ…ン…」 ゆるゆると手を動かし快感を追う為に目を軽く閉じて集中する。 俺の俺を擦って体がその気になって来るのをゆっくり待った。 「はぁ…ぁ…」 やがてぬちっと濡れた感触がすると…これから来る快感に期待して背中がゾクッとした。 「ン…」 くちくちとはっきりと水音がしだし、目をぎゅっとつむる。 「あ…ぁ…」 棹と鈴口を責め、快感の波に乗る。 焦れったく動かしていた手の動きを徐々に早め、刹那の快楽を甘受する… …ん? …んんん? 「…あれ…」 先端からは雫が溢れ、天に向かって勢いよく反っている。 いつもならそろそろスッキリしてもいいはずなのに。 「んッ…ンン…」 改めて擦っても気持ちいいのに体は熱を吐き出せなかった。 「イケない…」 潮が引くように体の熱が冷め、鏡なんて見なくとも顔が青白くなっていくのが分かる。 まさか…。 恐る恐る中指で胸の先端を弾くと… 「ンッ…」 甘い声が漏れる。 両方の先を親指と人差し指で挟んでゆっくり捏ねると腰の奥がぞわぞわした。 「ヤバい…」 …気持ちいい… 俺の体は自分が知らないうちに今までとは違う刺激を求めるように躾られていた。 右手は胸を、左手は俺の中心を刺激するとさっきより格段気持ちがいい。 だが腰の疼きは一層強くなり、また違った種類の刺激を求めていた。

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