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第83話【R18】

「あ…ぁあ…」 孔の周りを確認するように撫でるだけで興奮が高まってしまう。 つぷり、と難なく指を受け入れるのは昨日の名残りなのだろうか。 内側の粘膜は未だに快感を忘れずにいるようで出し入れする指に絡みつくように蠢くのには驚いた。 こうするとやや満たされたような気になったが身体は貪欲に刺激を欲しがっている。 粘膜を擦ってみて気持ちいい場所を探そうと指を増やした。 「ン…あぁ…」 奥へ奥へと誘われ、夢中で快感を拾う。 もっともっと、と欲張り前も弄る。 「あ…あ…んッ…」 ようやく熱を…白濁を吐き出し肩で呼吸する。 身体中から吹き出した汗を拭う事無くそこで意識を手放した。 「自己嫌悪」 既に日は高く部屋の中(と、自分)の荒れている惨状が見て取れた。 空腹で目覚め、起き上がってすぐに昨日の痴態を思い出し精神的にダブルパンチをくらった。 男だから自分で処理位はする。 だが、昨日のは…後孔を弄るのは俺の無けなしのプライドを削り如何なものか、と自分に問うた。 やり切れない感情に支配されるがどうにか折り合いをつけなければ…。 汗と体液で汚れた自分を嫌悪感無しでは見られない。 風呂場で念入りに身体を洗い、全てを排水溝に流したつもりになった。

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