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第96話【R18】

じゅるっと涎を啜るのは俺か井上か…。 「んッ…ふぅ…」 熱い舌に口腔を蹂躙され気持ちが昂る。 「ぁ…もっと…」 快感が背中を駆け上がるのに籠る熱の行き場が無い。 井上の頭を掴み、夢中で舌を絡めた。 「あ…さい…気持ちい?」 「…ん、…あン…いい…」 服にキツく皺をつけ、身悶える。 …足りない… …もっと… 知らず知らずのうちに井上に腰を擦り付けてしまう。 「浅井…辛い?一緒に…」 井上は言い終わる前に俺の下着に手を掛け、ずるっと引き下げた。 「あッ!」 井上は全く躊躇うこと無く、ふるんと飛び出した俺のモノを自分のソレと一緒にした。 先端からトロトロと垂れる滴を満遍なく塗り付け一緒に扱く。 自分以外の手に甘やかされ、俺は堪らず自分の指を噛んだ。 「あン…はぁ…あ!」 ビクッと身体が震え、燻っていた熱が放出された。 だが井上の手は止まらない。 「や…やぁ…イッたからぁ…」 敏感になっているそこを、いつまでも刺激されればたまったもんじゃない。 俺は過ぎる快感でまともな思考が出来なくなっていった。 「だめぇ…あぁ…やぁ…いのうぇ…」 「それ、絶対にわざとでしょ!」 違うのに…俺は涙を零しながら井上のラストスパートに耐えた。

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