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第107話

男の体の重みが、汗の湿度を持った匂いが、求められる悦びが…覚え込まされた官能を呼び覚まそうとする。 無意識に光希生の髪を鷲掴み、舌を吸われて唇がわななく。 もっともっと、自分から深く舌を絡ませた。 「ン…みき…」 応えるようにシャツを押し上げ、光希生の背中を直接触った。 汗ばむ逞しい肌。 同じ男なのに興奮する。 脇から胸を指で辿るが光希生の動きに合わせて思いのほか柔らかな筋肉が蠢く。 ゾクッ…と僅かに腰が反応し、唾を飲み込んだ。 「あッ…脱がすな…」 いきなりスエットが下ろされた勢いで下着も脱げた。 硬く勃ちあがった自分のモノが恥ずかしくていたたまれない…。 「修士のコレが俺をせっつくんだ」 何でそんなに嬉しそうな顔をしてンだ。 「気持ち悪くない…?」 「そんな事ある訳ないだろ?俺だって…」 そう言って俺を組み敷く体勢で光希生は自分の下着をずり下ろした。 ブルン…と勢いよく飛び出たソレは…デカい…。 「お前…凶器だな…」 「それほどでも…」 今更恥ずかしい振り、してンな! 「褒めてねぇ…」 「なぁ…修士のコレ…可愛がってもいい?」 俺の俺をツン、と指でつつき、上目で俺を見る。 「す…好きにしろ…よ」 目は逸らさず、顔だげ少し背けて俺は言った。

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