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第109話

「修は…その…俺とこんな事するの…イヤ?」 俺の機嫌を伺うように尋ねてきた。 …ストレートに聞かれるとは思ってなかったな…。 「嫌なら殴ってる。げっ、オイ!」 汚れもそのままの俺の体に光希生が抱きついてきて、ビシャリと嫌な感覚。 うわ…汚れが広がった…。 「このタイミングで抱きつくかよ」 「今がいい」 はーっと息を吐き出したがそれほど嫌ではなく、こんなに素直に求められて気分は良かった。 「ミキ…も、俺とさ…最後まで…その…ヤリたい的な…?」 言葉が上手く選べない。 「修、日本語…。言ってる意味は分かるけど」 光希生は笑っている。 「あ…すまん…」 笑いながら今度は俺の汚れた腹を綺麗に拭き取っていた。 「まあ…ね。正直ヤリたい」 …ですよね。 「…で、出来れば修に突っ込んで気持ちよくしたい」 …男だからね。 「でも、どうしても嫌だって言うなら…その時は俺が…でも…」 ミキが頭を抱えて悶絶し始めた。 「…いいよ」 だって、ミキが俺相手にそう思ってくれるなら。 「…ちゃ…ちゃんと準備期間を置いて…」 「いいって言ってンだ」 一瞬キョトン顔をするミキ。 「ミキが…俺をイかせてくれるんだろ?」 上唇を舐め、俺はミキを自分史上初めて誘った。

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