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第147話【R18】

「そうですね…皺になるからスーツだけ脱がせてあげます」 俺は桐谷さんを睨みつけ、上着とズボンを脱いだ。 「…ベッドに座ってワイシャツのボタン、外して下さい」 赤い趣味の悪いシーツに腰を下ろし、ネクタイを緩めてボタンに触れる。 緊張で手が強ばり、上手く外せない。 「あ、ゆっくりで大丈夫ですよ、落ち着いて」 …ムカつく… 「…待って、そのままで…うーん…」 脱ぎ捨てようとシャツを掴むと待ったがかかり、俺は大きく息を吐いた。 「次は何させンだよ」 顎を触りながら値踏みするようにじっとりと俺を見る。 「下着の上から擦って育てて下さい」 「は?」 擦って育てる…何を? 「脱がないままで…自慰して下さい」 「…えぇ?!」 …見せながら…やンの? …しかも脱がないままで? …脱ぐよりもいいか? 思考が深みにハマる。 「浅井さんが自分でしないなら…遠藤、お前やる?」 「俺?いいの?」 「ちょっと!」 コラ! 嬉しげに近寄って来ンな! 「しっつれーしまーす」 遠藤は俺の両膝を掴むとパッカーンと開いた。 戸惑うとか躊躇うとか無いのか! 「あっ!やめ…」 身を乗り出すように俺の股間に顔を近づける遠藤の髪を毟るように掴むが…ビクともしない。 「や…ンン!」 生暖かい息が太腿の内側に掛かり、俺はブルっと震えた。 「やべぇ、まだ触ってないのに浅井さんのが…」 …嫌だ… 「…勃ってきてる…」 …言うな!

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