153 / 304
第153話【R18】
「あッ…あ…んッ…!」
「ン…!」
俺がミキにしがみついて熱を解放すると釣られて遠藤も俺の中に精を放った。
「ミキ…ミキ…ゴメン…俺…」
ミキの首に腕を回し、謝りながらスンスンとミキの匂いを嗅ぐ。
「あ…」
俺の体がビクッと震え、ミキの耳元で声が出る。
精を放ってもまだ硬さも大きさも保っている遠藤のアレが俺の胎からズルッと出て行ったのだ。
「シュウ…」
優しく抱いてくれているミキに甘えるように頬を擦り寄せる。
「桐谷、お前浅井さんに何してんだよ」
熊田さんが桐谷さんの襟元を掴み、言い寄る。
「僕はしてないよ。見ればわかるでしょ?」
「そんな事言ってんじゃない。俺が浅井さんの事が好きなの知ってて嫌がらせしただろ」
…え?
…そんな事の為に、俺…遠藤にヤラれたの?
「熊田…何でそんな淫乱がいいんだよ。頭おかしいって」
…オイ!
…俺、被害者!
「浅井さんを悪く言うな」
「…ッ!」
桐谷さんの表情が険しくなり、熊田さんと睨み合う。
「ねぇ、もう止めようよ」
いつの間にかシャツを着てズボンを履き、ベルトを直していた遠藤が横から口を挟んだ。
「桐谷のヤキモチなら熊田と二人でゆっくり話し合った方がいいんじゃないの?」
…その通り。
「…桐谷…」
「…わかった」
しょぼんと項垂れる桐谷さんがチラッとオレを見た。
「浅井さん、すみませんでした。謝って済まされる事ではないんですけど…」
「よく言っておきます。本当にすみませんでした」
二人で深々と頭を下げ、部屋から出て行った。
「俺も帰ります。失礼します」
遠藤も部屋を出て行った…。
部屋には裸の俺とミキだけ。
「シュウ、俺と話し合おうか。身体で」
「…え?」
ミキが凍えるような笑顔で俺にそう言った。
ともだちにシェアしよう!