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第157話

気分よく目覚めた。 隣を見ればミキがまだすーすーと寝息を立てていた。 そうだ、昨日の夜、ベッドでミキに何か大切な事を言われかけて… …ん? 何だっけ? とりあえず起き上がって朝食の準備。 …今朝はトーストとハムエッグにするか。 トースターに食パンを突っ込み、フライパンにベーコンと卵を落としてコンロに火を着ける。 蓋をしてもう一度昨日の記憶を辿ってみたが… …分からん… 夜にでもミキに聞こう。 「じゃ、夜行くから」 「うん」 仲良く一緒に通勤。 嬉しいが正直照れるし、会社に着いても離れ難くて困る。 俺とミキは別棟で仕事をしているので、会社内で遭遇するのは食堂位しかない。 後は滅多に無い共通の会議とか。 幸い社内システムの再構築メンバーに俺とミキは選ばれていて、そうそうある訳じゃないけれどこの会議だけは楽しみにしている。 今晩もミキが会いに来てくれると言ってたからそれを心の支えにして今日も頑張るか…。 終業を知らせるチャイムが鳴り、俺は机の脇に置いてある携帯に目をやった。 ミキからの連絡は無い。 もう少し仕事をしてから退勤しようか…そう思った時に携帯が短く震えた。 …ミキからだ。 ウキウキとロック画面を解除してメールを確かめると… 『今日は飲みに行くことになったけど遅くなっても絶対に行くから!』 そう、メッセージが届いていた。

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