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第162話【R18】
「あッ…あ…ンッ…!」
初っ端から全開でガンガン突いてくるミキ。
半分出来上がっていた俺は突然の激し過ぎる快感に速攻で意識が飛びそうになっている。
「あン…ミキ…ミキ…」
…気持ち良すぎて、怖い。
両腕を伸ばしてミキに縋りたい。
直ぐに指が絡みギュッと目を瞑りながらも安堵した。
指は握られたまま唇に熱い体温が押し付けられる。
「ンッ…はッ…ぁ…」
口を開けてミキの舌を求めて歯列を割る。
腰を振るのに気を取られているせいかいつもよりたどたどしく感じるが、お構い無しにミキを求めた。
「あぁ…「あっ…!」」
…ん?
…何か変だ。
いつもと違う、違和感…。
蕩ける脳ミソに気合いを入れて瞼を持ち上げて…
「ひゃあぁぁぁ!」
「あッ…!」
胎がビクンと脈打って、温かいモノで満たされる…
ミキ、イッたんだ…じゃなくて!
「だ…誰?!」
俯きがちに俺の手を握ってるのは…
「す…すみま…せん…」
「熊田…さん…?」
「あ〜、シュウ....気持ちよすぎる…」
「ミキ!…どういう事…?」
…何で、何で俺の部屋に…ミキ以外が入り込んでンだ?
「手…すみません…握っちゃって…」
性的に興奮しているのか、熊田さんは頬を赤らめて息も心無しか上がっている。
潤んだ目で俺を見ないで…。
「ぁン…」
ずるりと胎からミキが出ていって、声が漏れた。
俺はパッと両手を離し、今更ながらワイシャツの合わせを引き寄せて身体を隠した。
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