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第169話

会計を終え、ミキと熊田さんが先を争うように店を出ていく。 俺はアルコールのせいですぐに息が上がり、ミキとの距離はなかなか縮まらない。 「ミキ!待って!」 追いかけて手を伸ばして、ミキの腕を掴んで見た先は…え? …ここ? ミキと熊田さんは躊躇い無く入っていく。 俺と桐谷さんは…顔を見合わせてしまった。 「いや〜入れるもんだな」 笑顔で呑気に部屋を見回すミキ。 「これで出来ますね」 同じく嬉しそうな熊田さん。 明らかに嫌そうな桐谷さん。 困惑する俺。 目の前に見たことない程大きなベッド…。 ここって…ラブホ…。 「ミキ、走って汗かいたろ?」 「う…うん」 いきなりミキに抱き寄せられるが、腰が引ける。 「一緒に風呂入ろ♡」 「ひ!」 引きずられて風呂場に連れ込まれ、ミキに有無を言わさず上着とズボンを脱がされる。 「シュ〜ウ」 ムチュッとキスされ、ンッと思わず応える俺。 これはほぼ条件反射。 チュッチュッと触れるキスがどんどん深くいやらしいモノに変わってくると、俺もいやらしい気分になってきた。 ミキの手は俺の尻たぶから脇を撫で上げる。 気持ち良くて、俺はいつの間にかミキの首に腕を回して自分からミキの唇に吸い付いていた。

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