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第173話【R18】
「あ…やだ…って…んッ…」
執拗にキスをするミキ。
目元に、頬に、首筋に。
仰け反ってささやかに抵抗してみたらあご先にまでキスが。
「ああッ…」
「シュウ…敏感だとは思ってたけど…こんな所まで感じるンだ…」
…俺だって知らなかったよ。
「ミキ…だから…」
…他の奴は嫌だ。
…ミキだけ。
…ミキだけだから。
「もう!そんなに煽んないで!」
ミキは手のひらで顔を隠すように頭を掻いた。
「ミキ…照れてる…?」
ミキの顔が赤い。
「もう止められないから…」
「え…?ちょっ…あ…ン…!」
深く口付けられ、熱く滾ったミキを押し付けられて、俺はこれからされる事に期待して胸が高鳴った。
「や…だぁ…ぁ…んッ…」
「気持ちいいだろ?胎は吸い付いてくる」
背後からミキが俺を突いてくる。
両腕を後ろに取られているこの体勢は地味にキツい。
それでもイイトコロを擦られて我慢しきれずに嬌声が漏れる。
「悠雨の声、聞かせてよ」
「………」
「ほ…ら!」
「あッ…あぁ…」
すぐ隣で桐谷さんは…その…熊田さんに…抱かれていた…。
…何だ、そういう関係だったのか…
…言ってくれればいいのに…
「シュウ…俺の事だけ考えてよ」
「あン…!」
俺の体をゴロンと転がし、正面から貫かれた。
「んんッ」
雄の顔をしたミキが俺を見下ろしていた。
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