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第174話【R18】

嫌なのに、他人がいるこんな所で身体を開かないで…。 そう思っても思考と身体はてんで俺の言うことを聞かず、もっと欲しくてしょうがない。 「彰ぁ…止めろよぉ…ンッ…」 近くで桐谷さんのか細い声が聞こえるが…何それ、俺には煽ってるようにしか聞こえない…。 …ん? 快感に溶け始めている脳みその頭でもあれ?っと思った。 もしかして、俺の声もミキにはこんな風に聞こえてるとか? だから“止めて”とか“ダメ”とか言うと逆にミキがしつこい位に責めてくるのか! ガーン、とショックをうけていたら両手で頬を挟まれ、ぐいっと角度を変えられた先に恋人の顔が。 「俺だけ見ろよ」 「う…うん…」 背中からの照明でミキの顔は暗くて見えにくいが、滴る汗やちょっと強引なトコロにキュンときた。 …キュンって、女子か! 「あ〜やっぱり気が散っちゃうのかな」 ミキが俺の首元に顔を埋め、ボソッと言った。 「シュウ…可愛いい…シュウ…好き…シュウ…シュウ…」 …え? 「やだ…言わなくていい…ミキ…それぇ…あ…!」 囁きながらミキはゆっくりと腰を動かす。 ああもう…人のいる所でそんなに言わないで! 恥ずかしくて、そのせいか余計に感じてしまって、俺はすぐにイきそうになる。 「も…イク…ミキぃ…ンン!」 ミキの首に縋って熱を放つがミキは止まらない。 「ヤダ…ダメ…イッたから…何か…何か来る…ミキぃ…!」 「シュウ…俺も…」 過ぎる快感から逃げられず指先に力を入れ、耐えた。 胎で熱が広がってミキも俺の中で果てたのだが…。 「ヤダ…俺…俺…」 俺は大人にあるまじきモノを漏らし…最大限に…へこんだ…。

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