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第207話【R18】
「シュウ、この身体、誰に最初に触らせたの?」
俺を見下ろすミキ。
「…うぅ…」
何か切なくなってきて、ミキの顔が若干滲んで見える…。
「答えて?」
この状態で、やっぱりそれを聞くんだ。
「わ…かんな…い…」
「ふーん…」
「いっ…!」
カリ…とミキの爪が蜜を零す先端を引っ掻いた。
「ぁ…ゃあ…ん…」
「シュウ…このままイく?」
…無理無理無理…
俺は激しく首を振った。
「え…遠藤が…触った…!」
「遠藤か…。初めてを許したのも?」
…えええ!
…それも言うの?
「ほら…コレ、欲しくない?」
俺の目の前にミキの勃ち上がったアレがチラつく。
「…か…梶…さん…」
「初めては梶さんか…。俺の他は梶さんだけか」
…違うな…遠藤とも…やっ…
「シュウ…、梶さんだけじゃないの?」
…ギクッ…
見透かされたように言われて、動揺からか僅かに体が揺れた。
「…え…遠藤とも…」
「はぁ〜俺の他に二人…。え?…じゃないの?」
腹を括って、こくんと頷いた。
「誰…?言って、シュウ」
…言いたくない…言えない…でも…お預けはつらい…
「…尾川…」
「くーッ!どんだけ…。ホンッとシュウは気持ちいい事に弱いなぁ」
…しみじみとミキに言われたが、奇遇な事に俺もそう思っていた。
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