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第220話
そんな俺の努力が実り、やっと同じ勤務地になって修士と毎日会えるんだって意気込んでいたのに…現実は甘くはなかった。
会えない日がほとんどで、すれ違うのがやっと。
すれ違っても緊張しすぎて声をかける前に通り過ぎてしまう…。
やっとの思いで声を掛ければそれは修士がよそ見をしていたり書類をばら撒いたりといつもタイミングが悪かった。
それならそうと半ばヤケクソで正論をかまして増々嫌われる、という悪循環…。
それでも会議で使う資料を強引に押し付けても“ 助かったよ ”なんてさらっと言うなんて…もう好きが過ぎてどうにかなりそうだった。
「しゅうちゃんは俺が開発したのに」
尾川が不満げに言う。
こいつは修士が泊まりに来ると夜な夜な胸や後孔を弄っていたらしい。
よく気付かれずに出来たと思ったら、一服盛ってたって言うから油断ならない奴だ。
背も高いし、小綺麗にしたら絶対女にモテるだろうに。
何故修士に固執するのか分からない。
それから遠藤。
尾川の次、俺より先に修士のアレに触った。
あろう事か合意で扱き合いをした憎いやつ。
さらに、梶。
修士の“ はじめて ”を横からかっさらっていった。
憎んでも足りない、いっそ最果ての地にとばしてやりたい。
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