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第223話
修士に群がるハイエナ共を追い払う為、俺は“ 如何に修士が俺にゾッコンであるか ”を知らしめる機会を設けた。
それが今回の宿泊の目的。
部屋のあちこちに取り付けられたモニターからの映像を別室で奴らにモニタリングさせた。
可愛い修士の姿を見せるのも最後だからと、実は修士が中イキしてからは奴らを同じ室内に招き入れて間近で見せつける事もした。
修士が潮を吹き、『 ミキは俺の愛する人 』なんて叫んだから、奴らもキッパリと修士の事を諦められるに違いない、うん。
「さ、もういいだろ?」
黙って俺を見る男達。
「しょうがない、帰るか…」
「熊、家に帰って寝ようよ」
「寝よ寝よ」
「浅井さ〜ん…」
「しゅうちゃんを泣かせたら殺す…」
「ハイハイ」
ぶつくさ言う奴らを追い出して、扉を閉めた。
そして鍵を閉めて俺は奥の部屋に入る。
「さ、もういいでしょ?部長」
のっそりと立ち上がるダンディなイケメン。
「はぁ、仕方ないな。帰るよ」
俺が部長と呼ぶこの男。
浅井の直属の上司、見目貢(けんもくみつぐ)だ。
ここにいるからにはもちろん浅井ファンクラブの会員で、隠れ副部長。
さっきいた奴らは見目部長の存在に気づいてはいない。
本人が、出さないでくれ、と言うのだからしょうがない。
俺は少し距離をとって部長に言った。
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