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SS3-4『 遠藤 滉』【R18】
フーっと息を細く吐いて平静を保とうとしても、今すぐに浅井さんをどうにかしたい衝動を抑えるのは難しい。
·····ダメ…こんなんじゃ…優しく…優しく…
もどかしい手つきの浅井さんにやや痺れを切らし、自分でズボンを脱ぎ下着から熱く昂ったそれを取り出した。
腹に付こうか、というほどに硬くそそり立った俺の俺。
「一緒に…握って…」
そう強請ると躊躇いがちに浅井さんの指が触れた。
「んっ…ん、きもちぃ…もっと…」
·····さわって…耳元で…そう囁いた。
「あ…ダメ…俺イッたから…あぁ…!」
…ゴメン…あと…少し…
顔を歪ませる浅井さんをさらなるオカズとしてラストスパートをかけた。
「やぁっ…」
「くっ…ん…」
手の中で昂った熱を出し切った俺は全速力で走った時のように息が上がり、心臓がドキドキとうるさい。
…今までのは何だったの?って位、長く気持ちよくイけた。
「すっっげぇ気持ちよかった…」
ありのままの感想をそのまま口に出してしまったが、浅井さんは涙目で放心してる。
·····しまった!
·····夢中になってしまった!
「あ…浅井さん…俺…」
声をかけるとハッとしたようにゴロンと背中を向けられてしまった。
白い背中の肩がまだピンク色に染まったまま。
その背中を愛おしく撫でた。
「順番がおかしくなったけど…俺、浅井さんの事が好きなんです…」
「お…俺は男だ…応えられるわけ…ない」
嫌だ、ダメだ、気持ち悪い…そんな言葉を想像していた俺は、“ 応えられない ”という言葉を選んだ浅井さんの優しさにある種の感動をした。
·····俺、いきなりエロい事してんのに…。
「…それでも…」
浅井さんを抱き寄せて、断れない優しさに付け込んでみる。
「…考えて…もらえませんか…?」
「…」
ほら、拒絶しない…。
「…考えるだけだ、期待するな」
·····もう一押し…。
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