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されどそれは苦難の日々 14【R18】

「あぁ…んっ…!」 うつ伏せで腰高になった浅井が快感に喘ぎながら欲望を吐き出した。 後ろだけでこんなにも気持ちよくなれるのか? 「…浅井…後ろ、経験あんだろ?柔らかかったし…感度良すぎ」 検索かけた時に見た記事には初めてで快感を拾うのは困難って書いてあった。 「後ろしか弄ってないのに何回イッてんだよ」 思わず言ってしまった言葉に浅井が答えた。 「…ない…、したこと…」 …無い…? …マジで…? 出遅れたと半ばヤケになっていたが…まだ浅井は誰にも踏み荒らされてないのか! 急に心拍数が上がり身体中が熱くなった。 「梶…さん…」 身を捩って俺を呼ぶ。 「名前…呼べよ」 こんな時まで会社と同じく呼ぶなよ。 「はじめ…さん…」 濡れた瞳で艶っぽく呼ばれ、背中がゾクッとした。 「修士…挿れたい」 浅井の背中に被さってキツく抱きしめた。 ダメ…こんなの…我慢なんて出来ない! 「あの…俺…あぁ!」 浅井が何かを言いかけたが…もう止められない。 狭くキツい浅井の胎に俺をゆっくりと捩じ込んでいく…。 はやる気持ちを押さえつけて、とにかくゆっくりと腰を進めていった。 「…っは…ぁあ…ン…」 「くっ…」 気持ちイイ…。 力任せに奥まで貫きたい衝動を死ぬ気で押え込み、身体が馴染むまでただじっと待った。 「修士…辛いか?」 「辛くない…って言ったら嘘になりますけど…痛くはない…です」 「よかった…」 …こんな時まで気を使う事ないのに。 でも、そんな浅井に付け入んでる自覚は、あった。 俺は出来るだけゆっくりと腰をグラインドし始めた。

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