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されどそれは苦難の日々 44【R18】
「浅井さん寝ちゃいましたね。めちゃくちゃ感じてたし、疲れちゃったんですね」
浅井が眠るベッドに腰掛けて遠藤が呑気な言葉を吐く。
遠藤とヤッてる間に浅井は意識を飛ばした。
気持ち良すぎたのか、疲れたのか…。
「お前が思いっきりヤるからだ」
「ムッ、梶さんだって俺の事言えないじゃないですか。先輩だと思って先に譲ったのに…俺、正直ヤり足りないです」
「え!まだ浅井とするのか?」
若い遠藤の留まる所を知らない性欲…恐るべし。
「は?こんな状態の浅井さんと出来る訳ないじゃないですか」
「…だよな」
…そこまで酷い男じゃなかったか。
「だから…、梶さん…」
遠藤の目が妖しい色を帯びていた。
それはさっき浅井に向けられていたものとさほど違わない。
「…な…何だよ…」
「梶さんだって足りない、でしょ?」
「…え、…ま…まぁ。でも浅井はこれ以上無理だ」
「だから、…浅井さんはいいんです」
…は?意味わかんねぇ。
「…ねぇ、ちょっとだけ俺に付き合って下さいよ」
「え!な…何で…」
隠す素振りも見せない遠藤のアレは全開じゃないにしてもまだ硬さを保っている。
しかも…デカ…。
「ほら、梶さん。もっと気持ちいい事しましょうよ」
遠藤の口角が上がる。
「…ッ」
俺はゴクンと唾を飲み込んだ。
遠藤は両手を伸ばし、俺を待っている。
一歩二歩と近づくと腕を捕まれ、誘われるままにベッドに上がった。
浅井が寝てるダブルベッド、その端で俺は居心地悪く遠藤と向かい合うと奴は俺の脚を自分の膝に乗せ、身体を近づけた。
「ほら、梶さんも手、出して」
遠藤の顔がニヤッと歪んだ。
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