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「あっ、ぐっ……やぁっ!」  会わない間に恭が変わった。  中に違う人間が入っているとしか思えない。  これまで故意に会わなかった訳ではなく、大学を卒業してから彼の消息はプツリと消え、会いたいと思った所で探す手段が咲夜には無かった。 「お前、余計な事考えてるだろ」 「いっ、いたいっ! やめっ……」  必死に思考を巡らせていると臀部をバシリと平手で叩かれ、咲夜は掠れた悲鳴を上げて震えることしか出来なくなる。  この部屋へと繋がれてから多分二日が過ぎていた。多分というのはこの部屋の中にそれを伝える物がないから。その間、フラリと部屋に入って来ては、恭は咲夜を貫いた。  いったいどうしてこんな事をするのか何度も聞こうとしたが、それに対する答えは無く、まるで道具か何かのように彼は咲夜を犯し続ける。 「あっ……あっ、うぅっ!」  今回は、這って逃げようとした所を、腰を掴まれ阻止された。そのまま……後孔へとペニスを挿され、激しく中を穿たれている。 「ど…して、恭…なん……で…ひっ!」 「……勃たないな」  懸命に尋ねようとする咲夜の声を無視すると、恭は咲夜の萎えたペニスをギュッと握り込み呟いた。 「やっ…いだ、痛いっ!」  何とか痛みを逃そうとして身体を丸める咲夜だけれど、そんな動きを封じるように、恭は一旦ペニスを引き抜き咲夜の身体を仰向けにした。

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