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金曜の朝、咲夜は仕事を失った。
いつものように会社へ行くと、すぐに上司から呼び出され、困ったような顔をした彼から今日で解雇だと告げられたのだ。
理由を聞いても答えて貰えず、会社都合によるものだから、すぐに雇用保険を受給出来るなどと言われたが、あまりに突然すぎる出来事に返す言葉も見つからなかった。
大学を卒業してからすぐに入ったその会社は、中小企業と呼ばれる場所だが、経営自体は順調だった。
何故、自分だけ解雇なのか?
何か過失があったのか?
晴天の霹靂としか言いようのない状況に、多少自棄になったとしても誰も責めはしないだろう……と、考えた咲夜は部屋であまり飲めない酒を煽った。
そして、足りなくなった酒を買おうと深夜に部屋を出た所で、口を布のような物で覆われ意識を失った。
(もしかして……あれも、恭が?)
目を覚ますと裸で寝ていて、回りに複数の男がいた。逃げようとした咲夜の身体を覆面姿の彼らは容赦なく殴りつけ、抵抗出来なくなった所で、その後孔へと滑りを帯びた太いバイブを突っ込んだ。
『痛っ、いだいっ…ぐっ……うぅっ!』
『馴らすだけだ。お前等は突っ込むな』
後孔が裂けてしまうのではないかという痛みの中、そう命じる誰かの声が響いたような気もするが、殺されるかもしれない恐怖と絶望に怯え震えていたから、その時の咲夜の記憶は実際かなり曖昧だ。
『仕上げに花でも挿しておけ。後じゃない、前に……だ』
散々咲夜を甚振った後、本人の意志とは裏腹に……はしたなく勃ってしまったペニスをあざ笑いながら告げてくる声に、聞き覚えがある気がしたのは――。
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