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「途中で寝るとはいい度胸だ」 「っ! ひっ……ああっ!」  長時間に及ぶ放置で完全に気を失っていた。  恭が部屋から出ていった後、何度も空で絶頂を極め、射精できないもどかしさに、彼の名前を呼び続けた。だけど、それに答える声は無く、ついには体が限界を迎え意識を断ってしまったのだ。 「物足りなかったか?」 「それ、やめて…いたいっ…でる…出したいっ、おねが……」  堰き止められたペニスは張り詰め、あり得ないほどの熱を持ち、陰嚢を緩く揉まれただけで腰がゆらゆらと揺れてしまう。 「サク、何を出したい?」 「んっ…くぅっ! 恭…だした……とって!」 「言えないなら、ずっとこのままだ」 「んぐぅっ! やぁっ!」  言葉の意味を理解できず、射精したいという一心で咲夜が無茶苦茶に暴れると、焦れたような舌打ちが聞こえ、後孔からようやくバイブがズルリ……と、引き抜かれた。 「あっ……ふぐぅっ」  続けて、吊るされていた手首が解かれ、咲夜は広いベッドの上へと俯せに倒れ込む。長時間に及んで自分の体を支え続けていたから、肩にも腕にも力が全く入らなくなってしまっていた。 「痛いのは……嫌だって言ったよな」  臀部を軽く撫でる掌から逃れようとするけれど、足首と腿は固定されていて這うことすら出来やしない。 「あつい……きょ…たすけ……」 「ヒクヒクして……男を誘ういやらしい孔だ」 「ぐぅっ……あっ、あぁっ!」  恭の指が一気にアナル奥深くまで挿入され、感触を確かめるようにグリグリと中で回転した。 「いっ、きっ……ひっ!」  さっきから、触れる所が気持ちが悦くてたまらない。  今日に限ってどうしてなのかと考えられる余裕も無いから、咲夜はシーツへ歯を立てて、この快感をやり過ごそうと朦朧としながら考えた。

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