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「あっ……んぅ」
実際に組み敷いてみた咲夜の体は、想像よりもずっと厭らしく、恭自身を受け入れたアナルは、まるで全てを搾り取ろうとするかのように、伸縮を繰り返す。
「気持ち悦いか?」
「……ちいい、きょ…きょう……」
耳の近くで囁きかけ、彼の胎内をかき混ぜるようにグズグズになったアナルを穿てば、焦点の定まっていない瞳からは涙が溢れ、唾液で濡れた唇が……誘うように開閉した。
「んぅ……うぅ……ん」
その唇へと咬みつくようなキスを仕掛け、舌を中へと差し入れると、苦しげな呻きが聞こえるが構わず口腔を陵辱する。
あられもない咲夜の姿をゴミ置き場で見つけた時、恭の心は瞬時に決まった。
咲夜が怯えてしまわぬよう、触れるだけのキスしかしなかった大学時代の自分は馬鹿だ。どうせ誰かに汚されるなら、らしくない事などせずに、閉じ込めてしまえば良かった。
会わなければ忘れられる……と、考え一度は手放したのだが、誰かがわざわざ連れてこなくても、きっと我慢は限界を迎え、自ら攫いに行っただろう。
そんな事を考えながら、犯しても犯し足りない咲夜の体を恭が貪っていると、背後のドアが控え目なノックの音をコンコンと響かせた。
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