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「なんだ?」 「市川さん、周防さんがお見えです」 「周防か……分かった。少し待たせておけ」   舎弟の声に返事をしながら恭はアナルからペニスを引き抜く。 「んぁっ……あっ」  食む物を無くしたアナルがピクリピクリと伸縮し、恭の注いだ白濁が……タラタラとそこから零れ始めた。 「少し一人で遊んでろ」 「あっ……うぐぅっ!」  太めのバイブをアナルへ突っ込み、それをテープで固定してから、悶える咲夜に背中を向けて恭は寝室を後にする。  客人の周防義隆は、大学時代からの友人だ。  友人とはいっても普通に遊ぶような仲では無く、主に夜の街に出る時、趣向が合うから一緒にいたが、同じ大学へ通っていたから、咲夜を交えて三人で昼を食べる事なども多かった。 「やあ市川、一週間ぶり」  リビングへ足を踏み入れると、ソファーに座っていた周防がこちらに笑顔を向けてくる。 「何の用だ」 「どうしてるかと思って」  今風と言うのだろうか、染めた髪の毛をワックスで遊ばせ、カラーコンタクトまでしている彼は、きちんとスーツを着ていなければ、まだ学生のようにも見えた。 「用事もないのに来ないだろ」  甘く整った顔をしているが、舐めてかかると足を掬われる事は重々知っている。だから、僅かに語気を強めて告げると、肩を竦めた周防は笑い、「次期組長は短気だなぁ」と、とぼけた様子で告げて来た。

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