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epilogue
仕事を終えて部屋へと戻ると、恭はすぐさま咲夜の元へと足を運ぶ。ドアを開けると薄暗い部屋に、上体だけをベッドに起こして佇む彼の姿が見えた。
「あ、おか……えり」
「ただいま」
声がかなり掠れているのは毎晩鳴かせているからで、これ以上酷くなるようならば、口枷をしようと恭は思う。
「喉、乾いたろう?」
そう尋ねれば、一瞬視線を彷徨わせてからコクリと頷き、それからゆっくり時間を掛け、ベッドから床に降りて正座した。
右足首に填められた枷から伸びる鎖が、恭の心を高揚させる。
「恭の……おしっこ、飲ませて……くださ……」
「いいよ」
笑みを浮かべて返事をすると、安堵したように眉尻を下げ、咲夜は細い指先を使って恭のズボンのファスナーを開けた。そして、教え込んだ通りそのまま萎えたペニスを小さな口一杯に頬張る。
「んっ……ぐぅっ」
「サク、美味いか?」
瞳一杯に涙を溜めて尿を飲み込む咲夜の頭を、優しい手つきで撫でながら聞くと、えづきそうになりながらも小さく首を上下させた。
「いい子だ」
まるで亀頭にキスをするように残滓を啜る咲夜に告げ、顔を赤らめる彼を抱き上げてベッドの上にそっと降ろす。
あれから――『恭になら何をされてもいい』と咲夜が言ったあの夜から、痛みを伴う行為自体が無くなった訳じゃないけれど、傍目に見ても分からないような小さな変化が生じていた。
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