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人生で一番幸福な日②
「じゃあ陽...、四つん這いになろっか?」
ニヤニヤと笑いながら、意地悪く告げた。
陽は心底驚いた感じで、一瞬キョトンとしたようにフリーズして、それから耳まで真っ赤に染めた。
戸惑った様子で視線が揺れるのを見て、嗜虐心が煽られる。
「ほら、早くしろよ。
それとも赤ん坊がオムツ替えられるみたいな格好で、慣らされたいの?」
「そんな訳、ねぇだろっ!
...ホント、変態。」
更なる責め口に震えながらも、口では虚勢を張って。
...おずおずと、獣みたいに四肢で立つその姿にまたしても煽られ、無防備に晒された下半身にそのまま指先を伸ばした。
そっと優しくそこに人指し指で触れると、陽の体はふるりと震えた。
「まだ軽く触ってるだけだから、痛くないだろ?」
クスッと笑い、聞いた。
「痛くない...けど...。
なんか、変な感じがする。」
はぁはぁと呼吸を乱しながら、答える彼。
その反応に気を良くした俺は、少しずつ指先を、陽自身も触れたことなどないであろう場所に侵入させ、その内壁を探るみたいにして蠢かせた。
「そこ...やだっ!」
まさぐる内に、ある箇所で陽は激しく体を揺らし、拒絶の言葉を口にした。
...でも昨日散々コイツの体を弄んだ俺にはもう、全部分かってるから。
「お前の『やだ』はさぁ...、本当は『気持ちいい』、だろ?」
背後から覆い被さるみたいにして、耳元で囁いた。
「知らな...いっ、恥ずかしいよ、咲夜ぁ。」
甘えた声で、陽が鳴く。
そんな風に答えられたら...益々苛めたくなるに決まっているのに。
...ホント、馬鹿で可愛いヤツ。
耳を優しく甘噛みして、もう一方の手で昨日散々責め立てた、かたく熱い塊に触れた。
「そっか、知らないんだ?
...ならこれは、どう?」
ゆっくりと焦らすみたいに、上下に手を滑らせると、陽の呼吸は更に荒く、激しく乱れた。
「や...っ、それ、やだっ!」
前に這うようにして、逃げようとする陽。
...でもそんなの、許してやるはずがないだろう?
抱き締める力を強め、前にも、後ろにも逃げられないよう体を密着させ、指を再奥まで突き入れた。
「んっ...、くぅっ...!」
陽の体が弓形になる。
指先が強く締め付けられるのを感じ、少し不安になって痛くないかと聞いたのに、コイツときたら。
「それ...、体、変になる...っ!
咲夜、気持ちい...っ!」
蕩けきった顔で少し振り返り、強請 るみたいにして訴えられた。
そのまま強引に顔をこちら側に向けさせ、乱暴に唇を貪ると、中指までも挿入して、卑猥に蠢く中の感触を楽しんだ。
そしてそうする事で俺の下半身も、コイツのモノ同様、自然と昂っていくのを感じた。
「簡単に二本飲み込んだな。」
クスクスと笑いながら、再び耳元で囁く。
その言葉に呼応するみたいに、陽が俺の指を締め付けた。
「もう一本、増やすから。
...力、抜けよ。」
こくんと小さく頷く様があまりに健気で可愛くて、優しく額にキスをした。
嬉しそうに微笑むその表情は、これから更に卑猥な行為に及ぼうというのに、驚くほど無垢で、純粋で。
...コイツの事が、本当に愛しいと思った。
なるべく優しくしたつもりだったのに、さすがに三本は苦しかったのか、指先を少し挿入しただけで固く目を閉じるのを見て、本当に続けて良いものかと心が揺らいだ。
「無理しなくても、いいよ?
...今日は、ここまでにしとく?」
俺の言葉に泣きそうな顔をこちらに向け、ふるふると左右に首を振る陽。
「続けて、咲夜。
大丈夫だから...、咲夜と早く、ひとつになりたい。」
後ろから頭を撫でながら、少しずつ先に進めていく。
「...全部、入った。
ちょっと慣らすから、痛かったら言えよ。」
少しでも快楽で痛みや圧迫感を与えずに済むように、もう一度前にも手を伸ばし、陽の敏感なところに触れた。
そこは既に萎えていたけれど、優しく擦り上げながら何度も指を出し入れさせ、さっき敏感に反応を示した場所を内側から責めていく。
すると痛みを快楽が凌駕して、またしても陽は甘い吐息と、小さな喘ぎ声をあげた。
入れる時よりも引き抜く時の方がいい声で鳴くものだから、抜く時はことさらゆっくり指を動かし、その反応を楽しんだ。
「好きだよ、陽。
...ごめん。
やっぱりもう、我慢出来ない。」
三本の指全てを抜き去り、まるで獣みたいに陽の体を背後から組み敷き、欲望に飲まれそうになるのを必死に堪えながら、熱くかたい肉の塊を少しずつ挿入した。
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