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「……やめて……ください」
「どうして?」
「恥ずかしい……から」
寒いと言っているのだから、脱がせるなんて矛盾している。そのことを……声を大にして玲へと言ってやりたかったが、開いた口から絞り出せたのは『恥ずかしい』の一言だけ。
そんな遥人を見下ろした玲は、唇の端を綺麗に上げ、「遥人はホント、照れ屋だね」と、囁きながらシャツの袷へと掌をスッと差し込んできた。
「……っ!」
「パジャマに着替えるだけだから、恥ずかしがらなくていいよ」
「だったら、自分で……っ!」
冷えた掌に素肌を撫でられ体がビクリと上下する。たまらず体を捩ろうとするが、再び首を掴まれてしまえばそれ以上なにも出来なくなった。
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