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貞操帯を付けられた時、同時に遥人のアナルの中にはエネマグラという器具も仕込まれ、貞操帯のベルトの部分でしっかりと固定されている。 挿入された時には痛みと違和感だけしか覚えなかったはずなのに、時が経つににつれ器具に擦れた亀頭がジクジクと疼きだし、どういう訳か後孔までもがズクリと熱を帯びはじめた。
「う……ふぅ」
快感に弱くなった身体を震わせながら腰を捩り、ただ純粋に愉悦を求めれば褒めるみたいに撫でられる。
その掌へと頬をすりよせ、ここがどこかということすらもどうでもよくなりかけた時、突然堀田が足下へ屈み遥人のズボンを引き上げてきた。
「……あぅっ」
「保健室、行かないとな」
「や……あ、いたい」
プラスチックのケースを股間へ挟むように固定され、痛みに遥人は腰を引くが、頬を平手で軽く叩かれパニック状態に陥る。
常の遥人ならこんなに簡単に自分を見失ったりはしないが、この3日間が遥人の心を脆く危ういものにしていた。
「あっ……やぁっ!」
咄嗟に背後を振り返り、ドアノブを掴んで回そうとするが、どういうわけかまったく動かずさらに混乱は大きくなる。
――怖い、怖いっ。
本当ならば彼に赦しを乞うのが最善策なのだが、本能的に逃げる気持ちが遥人の中で勝ってしまった。
「ったく。ろくでもない……」
背後で何かを呟いてるのが耳には入ってくるけれど、意味まで考える余裕はないまま、扉に爪を立て何度も引っかく。
すると、小さな物音に誰かが気付いてくれたのか、外からノックの音がして……驚いた遥人が動きを止めると、目前の扉がゆっくりと開かれた。
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